<新潟工・三田克則監督の話>
「相手がいいピッチャーだというのは最初からわかっていたので、序盤慣れるまで打てないというのは想像がついていた。6回くらいから球を捉えることができるようになった。慣れてきて、ストレートに合ってきて結果的にエラーが付いたが、ヒット性のあたりも出ていた。前半膝もとの変化球に手を出していた、怖がらず、ランナーもノーサインでいっていたので、積極的に動けていたことは評価したい。ピッチャー増子は球威がないので、タイミングをずらすしかないよとずっと言ってきた。いつもあんな感じで、なかなかいないタイプ、昭和のピッチャー(笑)。他校のピッチャーは130キロ後半を出しているが、増子のようなピッチャーがいてもいいかなと思う。ただ守りをしっかりしないといけない。練習試合でも守りで破綻することはなくきたので、そんなに心配しないで大会に入ったが、今大会はエラーが多い。あまり言うと気にしすぎると悪いから言わないけれど、打てないのは問題だよ。と言っている。次戦の桜は何枚もピッチャーがいてかなり強敵、うちはチャレンジャー、思い切ってぶつかっていく」
<新潟工・増子遼投手の話>
「初回は緊張から力んでしまった。接戦で勝つ試合が続いているが、我慢強さは誰にも負けない。2年生からエースとして投げさせてもらい何度も修羅場を乗り越えてきた。今大会も平常心で、気持ちも切れることなく投げることができている。準決勝を目指してやってきたわけではない、甲子園にいくことが目標。キャッチャーの1年生の江口は配球、肩の強さと頼もしい存在になってきた。この試合でも弱気になった時があったが、江口が『増子さん、強い気持ちでいきますよ』と声をかけてくれた。次の村上桜ヶ丘戦では、自分らしさを出してバッターのタイミングをずらしたり、変化球を使い分けて丁寧に投げていく」