新潟市秋葉区で16日、小学生への野球教室が開催され、地元出身の中日・笠原祥太郎投手(23・新津高-新潟医療福祉大)、DeNAの飯塚悟史投手(21・日本文理高)、秋葉区出身の元ヤクルト投手の本間忠さん(40・日本文理高)の3人が講師を務めた。9チーム、約170人の小学生が参加し、投球や打撃の基本動作を学んだ。
小学生にキャッチボールの基礎を教える笠原祥太郎投手
秋葉区での野球教室は毎年12月に開催されている。プロ野球選手の指導を受けることで子どもたちに夢を持ってもらおうと新津少年野球育成会と秋葉区が主催。今年は秋葉区出身の笠原投手とOBの本間忠さん、そして飯塚投手が参加した。
3人はキャッチボール、捕球と送球、そして打撃に分かれて、基本の動きを優しい言葉で指導した。
ゴロ捕球を身振りを交えて指導する飯塚悟史投手
笠原投手の出身チームである荻川少年スポーツクラブの主将・宇野純平さん(10・結小5年)は「笠原投手から、相手に足をしっかり向けて投げること、グローブを叩くイメージで投げることなどを教わった。将来はプロ野球選手になりたい」と声を弾ませた。
笠原投手は「子どもたちから元気をもらえる。自分の出身チームもいたので懐かしい気持ち。自分は小学校から中学まで、注目もされない普通の選手だった。それでも大学まで続けることでプロ野球選手になれた。諦めず、一生懸命やっていればプロになれるかもしてないので頑張ってほしい」と子どもたちにエールを送った。
飯塚投手は「新潟の子どもたちと野球を通じて触れ合うことができ貴重な時間だった。今季はまだ満足のいく結果ではなかったが、初勝利という結果を出すことができた。子どもたちと触れ合うことで、より一層、来年頑張りたいと思った」とさらなる活躍を誓っていた。
◎笠原「来季の目標は先発としてローテ守ること」◎
笠原投手は野球教室後に報道陣の取材に応じ、今季を振り返るとともに来季への意気込みを語った。
子どもたちからのサインの求めに応じる笠原投手
Q9月18日の初勝利(巨人戦)の喜びと手応えは
「初勝利は素直にうれしかった。チェンジアップがプロ入り後によくなり、緩急は通用するんだと感じた。この経験を糧に来季は先発として1年間ローテーションを守りたい。(2桁勝利は)ローテを守れば数字はついてくる」
Qこのオフに取り組みたいことは?
「今はウエートをしながら体を大きくしようとしている。1月10日前後まで地元で自主トレを行う」
Q年明けに入籍し、家庭も持つ
「1人じゃなくなるので、どんどん稼がなければ(笑)」
(取材・撮影・文/岡田浩人)