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【中学硬式】長岡シニアと三条・新潟北合同シニアが全国選抜大会に出場

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中学硬式野球の「第24回日本リトルシニア全国選抜野球大会」が25日、大阪市で開会式が行なわれ開幕した。信越連盟の代表として新潟県からは長岡シニアと三条・新潟北合同シニアの2チームが出場する。長岡シニアは信越王者として、三条・新潟北合同シニアは合同チームとして初のシニアの全国大会出場を果たし注目を集める。三条・新潟北合同シニアは26日の1回戦で熊谷シニア(関東)と対戦。長岡シニアは27日の2回戦で墨田シニア(関東)と対戦する。

※以下、学年は4月以降の新学年で表記

信越1位で選抜大会に臨む長岡シニア


合同チームとして初めて全国大会出場を果たした三条・新潟北シニア


◎強打と3本柱で全国制覇目指す 長岡シニア◎

長岡シニアは去年10月の「新人新潟大会」で優勝。その後の信越順位決定大会でも2勝を挙げ、信越1位で選抜大会出場を決めた。秋の大会では中軸を中心とした強力打線が印象に残ったが、西山昇監督は「まずはタイプの異なる3人の投手を中心に、バッテリーからリズムを作るチーム」と自チームを分析する。

去年10月の新人新潟大会で優勝 選抜切符を手にした

身長165センチながら直球に力があるエース・阿部太一朗(長岡東中3年)は「真っすぐは走っている。緊張せず思い切り投げたい」と意気込む。

投打に力のある左腕の安達斗友(関原中3年)は「去年よりも球速が上がり、制球もよくなった。全国の舞台ではしっかりと腕を振ってチームに貢献したい」と誓う。

右腕の大矢虎之介(関原中3年)は「冬場は走り込みを頑張り球速も上がった。ウイニングショットは直球。どんどん押していきたい」と活躍を期す。

西山監督は「継投は3人の調子を見て考える。投手は仕上がっているが、打撃の調子はまだこれからで徐々に上げていく」と話す。今年は例年以上に積雪が多かったが、2月に埼玉、3月には群馬、長野の遠征で実戦感覚を養ってきた。加藤麗桜主将(長岡南中3年)は「目標は全国制覇。やってきたことを全国の舞台でしっかりやるだけ」と頂点を目指す。

長岡シニアの投手3本柱 左から安達斗空、阿部太一朗、大矢虎之介

◎長岡シニアの登録メンバー◎

1阿部太一朗(長岡東中3年)2加藤麗桜(長岡南中3年)3松井貴也(長岡西3年)4西脇悠登(堤岡中3年)5大矢虎之介(関原中3年)6伊藤日汰(東北中3年)7関川寛太(北辰中3年)8力石晟歌(田上中3年)9菊地立治(北辰中3年)10安達斗空(関原中3年)11岩本蛍杜(与板中3年)12五十嵐魁(越路中3年)13木菱麻飛(東北中2年)14菊池大聖(見附西中2年)15五十嵐諒馬(川西中2年)16吉川翔(三島中2年)17小黒巧巳(堤岡中2年)18吉井愛斗(片貝中2年)19皆川直輝(中之島中2年)20棚橋光伸(三島中2年)21反町謙介(堤岡中2年)22田畑優斗(塩沢中2年)23内藤悠輝(越路中2年)


◎合同チームで初の全国大会勝利を 三条・新潟北合同シニア◎

三条・新潟北合同シニアは新チームが発足した去年7月、人数不足のために合同チームを組むことを決め、秋の新人大会に臨んだ。それぞれの練習場所は距離にして約60キロも離れている。合同練習の回数は限られていたが、両チームで交わした約束事である①全力疾走②声を出す③バックアップの3つを実践し、「新人新潟大会」では優勝候補を破って準優勝。信越順位決定大会(4~6位決定戦)でも競り合いを制し2勝を挙げて、信越4位で選抜大会出場を決めた。

三条シニアが8人、新潟北シニアが5人の計13人。松平和浩監督(三条シニア)は「三条は打撃に課題があったが、新潟北は打撃がよかった。逆に三条には捕手がいて、新潟北にはいなかった。お互いのウィークポイントを補うことができた」と快進撃の理由を振り返る。

土日休日を中心に燕市のグラウンドで合同練習を重ねてきた

チームの戦い方は決まっている。先発は三条シニアの川﨑礼智(大崎中3年)で打者の手元で微妙に変化するボールで打ち取る。そして試合の中盤から登板するのは直球に力のある新潟北シニアの谷澤駿(葛塚中3年)。「1回から4回までは川﨑が投げ、5回からは7回までは谷澤が投げる。それを崩さなかった」と指揮官。必勝の継投リレーを貫いてきたことでチームのリズムが生まれた。

選抜大会へ向け、川﨑は「初回に点を取られないよう集中する。いい流れで試合を作りたい」と話し、谷澤は「冬はランニングによる下半身の強化で直球が速くなった。川﨑が0点で抑えた後、自分も0点に抑えて勝ちたい」と意気込む。

合同チームの主将を務める関山柊汰主将(三条三中3年)は「冬場は一緒に練習できなかったが、主将同士で連絡を取り合ってきた。合同チームでの全国大会出場という目標は叶ったので、次の目標である全国1勝を目指していきたい」と目標を語る。新潟北シニアの高橋佑季主将(大形中3年)は「あいつら(三条シニア)も頑張っているからと冬は意識をして練習してきた。このメンバーで試合をするのは楽しい。1つでも多く試合ができるように勝っていきたい」と笑顔を見せる。

松平監督は「野球人口が減少する中、合同チームで頑張っている選手もいる。その励みになれば」と話し、2つのユニフォームが全国の舞台で躍動する意義を強調した。

川﨑礼智(左)と谷澤駿 どんな試合展開でも2人の継投で勝ち上がってきた

◎三条・新潟北合同シニアの登録メンバー◎
1谷澤駿(葛塚中3年)2渋谷藍生(三条二中3年)3宮野陸大(早通中3年)4関山柊汰(三条三中3年)5川﨑礼智(大崎中3年)6青柳駿斗(加茂中3年)7高橋侑汰(水原中2年)8高橋佑季(大形中3年)9信田孝介(燕吉田中3年)10田巻瑛士(大崎中3年)11照井拓馬(松浜中2年)12栗山明(大崎中2年)13松下蓮(三条大島中2年)


◎第24回日本リトルシニア全国選抜野球大会 組み合わせ◎
※ 日本リトルシニア中学硬式野球協会ホームページより

(取材・撮影・文/岡田浩人 写真提供/長岡シニア)


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