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【高校野球】初戦で新潟明訓×北越 第100回選手権・新潟大会の組み合わせ決まる

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「第100回全国高校野球選手権・新潟大会」の組み合わせ抽選会が16日、新潟市の新潟テルサで開かれた。今大会は連合3チームを含む82チーム(87校)が参加。昨年に引き続き、全てのチームの主将が一堂に集まってくじを引く、「主将抽選」が行われた。開会式後の開幕試合は新潟向陽と新発田中央の対戦となった。また昨秋のベスト4である新潟明訓と北越が1回戦で激突する好カードも生まれた。開会式の選手宣誓は抽選の結果、十日町の村山凜主将に決まった。大会は7月7日(土)に開幕。順調に日程が消化すれば7月21日(土)に準々決勝、23日(月)に準決勝、24日(火)に決勝が行われる予定。

82チームの主将による抽選
北越の星野悠主将が1回戦で新潟明訓と対戦するくじを引き、会場がどよめいた

今大会は100回大会ということで昨年に引き続き「全県一区」で行われた。春の県大会の上位4校が四隅のくじを引いた後、ベスト8の4校、ベスト16の8校がシード校として順番にくじを引いた。その後は66チームが予備抽選順にくじを引き、対戦相手が次々と決まっていった。

会場が沸いたのは1回戦で新潟明訓と北越の対戦カードが決まった時。ともに新潟市の私立校で、昨秋ベスト4になりながら今春は初戦となる2回戦で敗れ、ノーシードから頂点を目指す夏になる。

大会はハードオフ・エコスタジアムのほか、鳥屋野、五十公野、みどりと森の運動公園、悠久山、佐藤池、三条パールの各球場で開催される。出場チーム数は去年より2チーム少ない82チームで、連合チームは村松・阿賀野・阿賀黎明、常総久(柏崎常盤、柏崎総合、久比岐)と松代堀之内(松代、堀之内)の3チーム。部員不足のため西新発田と有恒は欠場した。

◎新潟大会の組み合わせ◎ ※新潟県高野連発表


◎左上のヤマ◎

秋春と県大会を制し、県内30連勝中の日本文理が軸となる。最速150キロの鈴木裕太、左腕の新谷晴を擁し、投手力の安定感は抜けている。ここに新潟、新発田という投打に力のある公立校が続く展開。高田北城は昨夏ベスト4以降、選手に自信が芽生えて勝ち慣れてきた。ノーシードだが東京学館新潟は昨夏ベスト8に進出した時のレギュラーメンバーが残っている。

◇第1シードの日本文理・坂井元気主将の話◇
「いよいよだなという気持ち。対戦相手が決まったということで気持ちも昂ぶっているが、自分たちは目の前の相手を一戦必勝で戦い、勝っていくだけ。対戦相手どうこうではなく自分たちの野球をやることが第一歩。北信越大会が終わってから1人1人の課題は明確になってきた。課題克服をテーマに練習に励んでいる。残り3週間3年生を中心に気を引き締め直し、大会に挑みたい」

開幕試合で対戦する新潟向陽・佐藤匠主将と新発田中央・斎藤敦雅主将


◎左下のヤマ◎

初めて春のベスト4に入った加茂暁星の打線を、公立校の好投手たちがどう抑えるか。加茂暁星は春は6試合で49得点と打撃が活発。糸魚川はエースの横澤優希を中心にチームにまとまりがある。長岡工は昨秋に無安打無得点試合を達成した中村将祐の安定感が光る。十日町は左腕2枚が安定感抜群。新潟西の浅野耕太も力のある直球と制球された変化球を投げ込む。

◇第4シードの加茂暁星・佐藤由宜主将の話◇
「チーム全体として課題が明確になり、そこに向けて1人1人が努力を積み重ねている。夏の大会は自信を持って臨める。春の課題だった守備を意識しながら練習試合に臨めている。どのチームでも初戦から気が抜けない戦いになる。一戦必勝でしっかりと戦いたい」


◎右上のヤマ◎

2年ぶりの夏の優勝を目指す中越の力が抜きん出ている。春はケガで欠場した左腕の山田叶夢が実戦復帰。打線も坂井翔太を軸に好調を維持している。中越以外は全て公立校が固まったブロック。春敗れた中越へのリベンジに燃える長岡大手は打線が活発。村上桜ヶ丘は右の松井康祐に加え、左の和田侑真の調子が戻り、投手陣が厚みを増した。五泉は継投で勝負を懸ける。

◇第3シードの中越・小鷹葵主将の話◇
「ケガ人が多かったというのは関係なく、春は自分たちの力不足で負けた。春に見つかった課題が秋と同じで、改善できていなかった。1対1での勝負、ピンチやチャンスで1人1人が凌げる、打てるというように練習をやっている。春ケガをしていた山田、石井は大丈夫。今は強化練習中。去年夏と秋春の悔しさがどのチームよりも強い。その悔しさを胸に1つ1つ相手を倒し、24年ぶりに甲子園で勝ちたい」


◎右下のヤマ◎

優勝候補に挙がる私立校がひしめくブロックとなった。春準優勝の関根学園はエースの西本航紀が北信越大会の勝利で自信をつけた。開志学園は143キロ右腕の佐藤論和、左の川端一叶という2枚の投手と強打が光る。秋ベスト4ながらノーシードとなった新潟明訓と北越は1回戦の好カードで勝った方に勢いがつく。上越は投打の軸である竹田大地に注目。新潟産大附は1、2年生に力があり、新潟工はエースの間宥人の復調が鍵。

◇第2シードの関根学園・茅野仁英主将の話◇
「北信越で1勝して自信もつき、いい状態でいるので、夏へ調整してベストな状態で大会に入りたい。実力のある高校が固まった。そういう高校を倒して頂点に立たないと意味がない。しっかり1試合1試合戦いたい。メンバーも替わると思うので、その中でもしっかり勝ち上がっていけるよう全員で戦いたい」

◇新潟明訓・本間健治郎監督の話◇
「きょう練習試合が終わってから抽選結果を聞いた。ノーシードだからどこが来てもと思っていたが、(北越と聞いて)『よし、やるか!』という感じ。(昨秋の第3代表決定戦で)負けている相手だし、夏の初戦でもあり、一戦必勝。結果的に勢いがつく戦いにしたい。(チーム状況は)練習試合の勝ち負けはあるが、勝ち負けで測れない部分として、チームのムードも自力も上向きになってきている実感はある」

◇北越・小島清監督の話◇
「きょうの練習試合中に相手が決まったと聞いた。『明訓、明訓』と言われ、最初は何で明訓?と言っているのかわからなかったが、そういうことかと思った。お互いにノーシードだったので可能性はあると思いながら…持っているなと思った。初戦で弾みをつけて流れに乗るためには願ってもない相手。(チーム状況は)ケガ人も戻り、ベストのオーダーを探りながら、やっと軌道に乗ってきた。(昨秋は勝っているが)夏は別のチームで、参考にならない。初戦なのでお互いがどう来るか、わかりづらい中、持っている力の出し合いという勝負になる」


◎開会式の選手宣誓は十日町・村山凜主将◎

開会式で選手宣誓を行うことが決まった十日町・村山凜主将


開会式で司会を務めるマネージャー4人…左から新潟商・後藤莉子さん、新潟東・藤﨑真衣さん、長岡・小黒寧々さん、十日町・井口依弥さん

(取材・写真・文/岡田浩人 取材/松井弘恵)


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