大学野球の強豪校の若手選手が力を競う「第4回大学野球サマーリーグ」が8月9日から4日間の日程で三条市と見附市で開催される。ことしは7つの大学の1、2年生を中心としたチームが参加するが、参加大学の野球部員がこのほど新潟市などでリーグ戦のPRを行った。ことしは応援団が参加する大学もあり、学生たちは「大学野球の魅力を多くの人に知ってもらいたい。県内出身選手の姿も見てほしい」と多くの野球ファンの来場を呼び掛けている。
大学野球サマーリーグのPRのため新潟市を訪れた左から早大・竹沢拓海さん、新潟医療福祉大・小池翔さん、立大・廣瀬秀太さんの3人
大学野球サマーリーグは若手選手の育成と地域貢献を目的に、三条パール金属スタジアムの指定管理者・丸富を中心に参加大学の学生による実行委員会が主催し、2015年に初めて開催された。第1回目は慶応大と明治大が参加。参加大学は年々増え、ことしは初めて早稲田大が参加し、慶応大、明治大、立教大、筑波大、東洋大のほか、地元の新潟医療福祉大の合わせて7校が参加する。参加大同士の試合のほか、地元の高校との試合も含めて全19試合が行なわれる。また小学生や中学生への野球教室なども開催される。
サマーリーグのPRのため新潟市を訪れた早稲田大の外野手・竹沢拓海さん(3年・一関第一高)は「学生主体で企画・運営をやることが今までになく、野球だけでは得られないものが得られる。部員が多い中で出場機会が得られない下級生にチャンスが与えられる。東京六大学のリーグ内では練習試合をしないので、若手が六大同士で試合ができることも価値がある」と話す。今回は初めて早慶18人ずつの応援団が新潟入りしするほか、三条高校の吹奏楽部が演奏で盛り上げる。
立教大の外野手・廣瀬秀太(3年・西武文理高)さんは「若手育成と地域貢献が柱で、お客さんと一緒に盛り上がれれば。選手としても出場機会があったら頑張りたい」と意気込む。
地元から2年ぶりに参加する新潟医療福祉大の小池翔(3年・万代高)さんは「トップクラスの東京六大学のチームが来ることで、今後の新潟県の大学野球、野球界が発展していく起爆剤になる。新潟県出身選手が多いので、新潟のお客さんに応援に来てほしい」と話す。
試合観戦には育成協力金として1000円の入場料がかかる。高校生との試合は無料。
新潟県出身選手としては、立教大は南田大輝投手(2年・長岡大手高)、廣田祥一朗投手(2年・新潟明訓高)の2人が参加予定。筑波大は夏見謙人投手(2年・三条高)、大坂創捕手(2年・新発田高)が参加予定。新潟医療福祉大からは荒木陵太外野手(2年・日本文理高)、須貝祐次郎外野手(2年・村上桜ヶ丘高)、西野護内野手(2年・村上桜ヶ丘高)らの出場が予定されている。
◎第4回大学野球サマーリーグの試合日程◎
<三条パール>
9日 ①10:30 慶応大×新潟医療福祉大
②13:15 明治大×筑波大
③16:00 立教大×早稲田大
終了後、親子で野球体験
10日 ①8:00 慶応大×筑波大
②10:45 慶応大×東洋大
③13:30 早稲田大×筑波大
④16:15 立教大×東洋大
11日 ①8:00 立教大×三条高校
②11:00 慶応大×早稲田大
③14:15 明治大×早稲田大
終了後、スポーツ少年団への野球教室
12日 ①8:00 筑波大×新潟県央工高
②11:30 慶応大×明治大
<見附運動公園>
10日 ①8:30 長岡市内の高校×早稲田大
②11:30 立教大×明治大
③14:15 長岡市内の高校×明治大
終了後、リトルシニアへの野球教室
11日 ①8:30 東洋大×明治大
②11:45 東洋大×筑波大
③15:30 慶応大×立教大
12日 ①8:30 早稲田大×東洋大
②11:30 筑波大×立教大
(取材・撮影・文/岡田浩人)