「第100回全国高校野球選手権・新潟大会」で2年ぶり11回目の優勝を飾った中越高校ナインが25日、長岡市の同校体育館で全校生徒に優勝報告を行った。本田仁哉監督が「今大会は波乱が多い中、目に見えない皆さんのたくさんの思いが100回大会の甲子園に導いてくれた」と感謝の気持ちを述べ、小鷹葵主将が「24年ぶり(の勝利)、ベスト8という目標に向かって、堂々と中越高校の野球を全国でプレーしてきたい」と意気込みを話した。
本田監督を先頭に入場する中越ナイン
報告会では胸に金メダルを提げた選手たちが優勝旗とともに入場。壇上から大会中の応援へ感謝の言葉を述べた本田監督は「皆さんがこれから先、『100回大会の甲子園で中越高校の生徒として応援したんだ』と自慢できるよう、野球部として精一杯頑張りたい」と決意を述べた。小鷹主将は「皆さんの応援のおかげで勝ち続けることができた。甲子園での応援もよろしくお願いします」と挨拶した。
八田元史校長は「一戦ごとに粘り強さと集中力を増し、強いチームになった。1つ1つのプレーに私たちの心が1つになった」と決勝までの戦いを振り返り、「県大会と変わらず集中力で攻め、粘り強く守る中越のプレーで正々堂々と戦ってきてください」と激励した。
「ベスト8という目標へ堂々とプレーする」と甲子園での活躍を誓った小鷹葵主将
優勝報告会後、小鷹主将は取材に「昨日はアドレナリンが出て、全然寝られなかった」と苦笑い。16年夏に巻高校のエースとしてベスト4に進出した兄・樹さん(新潟医療福祉大2年)から「俺の分まで甲子園に行ってくれてありがとう」と電話があったことを明かした。
準決勝、決勝と完投したエースの山本雅樹投手は「疲労はあるが、きょうもまだ投げろと言われたらいける」と笑顔を見せた。「ゆっくり寝た。甲子園で勝つことを目標にずっとやってきた。勝つことだけを考えて調整したい」と力を込めた。三番打者の坂井翔太選手は「きょうの優勝報告会で『甲子園に行くんだな』という実感がわいた。甲子園では長打で得点に絡みたい」と意気込みを示した。
選手たちは午後4時からストレッチや守備練習など軽めの練習で汗を流した。甲子園球場で行われる選手権大会は8月5日に開幕する。中越ナインは7月30日に大阪入りする予定。
(取材・撮影・文/岡田浩人)