大学野球の関甲新学生野球連盟2部に所属する新潟大が8日から秋季リーグ戦に臨む。今春のリーグ戦では国立大2校から勝ち点を奪っての4位だった。選手たちは「私立大からも勝ち点を奪い、上位進出を」と意気込む。8日から初戦となる第2節で茨城大と対戦する。
関甲新2部で上位進出を狙う新潟大 1年生も台頭し競争が激しくなっている
新潟大は今春のリーグ戦では同じ国立大である埼玉大と茨城大に連勝し、勝ち点2を挙げた。一方で2部優勝した平成国際大、常磐大、松本大には連敗し勝ち点を奪えなかった。小池巧己主将(2年・長野商)は「上位進出のためには私立大からも勝ち点を取らなければ」と気合いを入れている。
かつて1部に在籍したこともあるチームは、2014年春に新潟医療福祉大との入れ替え戦で3部に降格。しかし2016年秋に3部優勝と入れ替え戦での2部復帰を果たした。その立役者となったのが投手の高橋遼太(4年・北広島)である。右の本格派で130キロ台後半の直球とスライダーを武器に打者を打ち取る。大学最後となるリーグ戦へ、高橋は「チームの勝利が一番だが、個人的にも集大成のリーグ戦。悔いなく終われるように頑張りたい」と話す。
新潟大躍進の立役者・高橋遼太(4年)「集大成のリーグ戦」と意気込む
チームは1、2年生の下級生に力のある部員が入部し、競争が激しくなっている。投手は左腕の八幡蓮(2年・新発田南)が先発の柱。高校時代から好左腕として知られ、大学で安定感を増している。
また、野手では2016年夏の新潟大会で巻のベスト4進出の立役者となった長島高樹(2年・巻)と長島大輝(1年・巻)の双子の内野手の力が上位進出のカギを握る。ともに長打力があり、高樹は既に四番打者など中軸を経験。今春入学した大輝も三塁手として公式戦出場し、大学野球デビューを果たしている。
2年生ながらエースの働きを見せる八幡蓮(新発田南)
兄の長島高樹(左)と双子の弟・大輝(右) 長打を期待される野手である
小池主将は「投手陣は経験を積んで、リーグ戦が進む中で完投できるように。野手は走塁も含めてしっかりとした野球を心掛けたい。初戦は絶対に負けられない。挑戦者のつもりで戦いたい」とリーグ戦へ決意を話している。
◎新潟大の秋季リーグ戦 試合予定◎
①9月8、9日…対 茨城大(茨城・常磐大野球場)
②9月15、16日…対 平成国際大(埼玉・平成国際大野球場)
③9月22、23日…対 常磐大(茨城・常磐大野球場)
④10月6、7日…対 埼玉大(茨城・常磐大野球場)
⑤10月13、14日…対 松本大(長野・松本大野球場)
(取材・撮影・文/岡田浩人)