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【大学野球】新潟医療福祉大・漆原大晟がプロ志望届を提出 最速151キロの右腕

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関甲新学生野球連盟1部に所属する新潟医療福祉大4年の漆原大晟投手(新潟明訓高出身)が4日までにプロ志望届を提出した。近く全日本大学野球連盟のホームページで公表される。漆原投手は最速151キロの直球とキレのある変化球を武器に、新潟医療福祉大のエースとして活躍している。漆原投手は取材に対し「もっと野球が上手くなりたいという気持ちでやってきた。(プロ志望届を)出した方が後悔しないと考えた。必要としてもらえるならば12球団どこでも行きたい」と意気込みを話している。中日・笠原祥太郎投手に続き、同大2人目のプロ入りを目指す。

プロ志望届を提出した新潟医療福祉大4年・漆原大晟(新潟明訓高)

漆原大晟(うるしはら・たいせい)投手は燕市の出身。粟生津小2年の時に軟式野球を始め、吉田中では硬式の三条シニアに所属し、主に内野手を務め、中3春の全国選抜大会に出場した。新潟明訓高に入学後、本格的に投手としての練習を始め、甲子園に出場した1年夏には背番号18でベンチ入り。3年夏は新潟大会ベスト4に終わった。新潟医療福祉大では1年秋のリーグ戦(関東学園大戦)で11連続奪三振のリーグ新記録を樹立した。今春のリーグ戦で直球の最速が151キロをマーク。プロのスカウトがマークする投手として、その進路選択が注目されていた。182センチ、83キロ、右投げ左打ち。

新潟医療福祉大の佐藤和也監督は漆原投手について、「体幹の柔らかさ、体の強さがある。直球も速いし強い。ただ、直球が速いだけでは通じない部分があり、関甲新のリーグ戦では狙い打たれる場面もあった」と課題を挙げながら、「この秋はスプリットがよく、スカウトの評価も上がった。直球をいかす変化球で投球の幅が広がれば上でも通用する」と評する。中日で活躍する笠原祥太郎投手に続き2人目の同大からの指名となれば、「うれしい評価だし、今いる後輩たちにとっても励みになる」と話す。

今春のリーグ戦では自己最速となる151キロをマーク 進路が注目されていた

漆原投手はプロ志望届を提出後、取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。

Qプロ志望届提出に至った気持ちは?
漆原「春のリーグ戦が終わった時に、『この結果ではプロは厳しいかな』と思っていた。社会人を経由してレベルアップして2年後に…という考えも春の後はあったが、秋のリーグ戦を前に、第3節のエコスタでの試合(山梨学院大戦)までに結果を出すことを目標にやってみようと思い、いい状態で投げることができた(※関東学園大戦第1戦で16奪三振で完封。山梨学院大第2戦で2対1で完投勝利)。そこで結果が出たこと、プロ志望届を出すことが自分にとって一番いい道かなと思った。どちらに転んでも(プロ志望届を)出すことが後悔しない道だと思った」

Q春から秋にかけてどこが成長できた?
漆原「(秋の関東学園大戦で)完封したのが初めて。三振を欲しい場面で取ることができた。春はカウントが悪くなったところで直球を打たれていた。秋に向けて、カーブなどの緩い変化球でカウントを取ることができるようになったのが結果につながった。追い込んでからの落ちる球(スプリット)も有効に使うことができるようになった。一番自信がある球は直球。それをいかに速く見せるかを自分の中で考えてきて、そこが春よりもスキルが上がった。投球の幅が広がった」

Qスカウトからはスプリットも評価されている
漆原「高校時代から使っていて、1年秋の11連続奪三振の時も使っていた。その球が直球に近くなってきたかなというのはある。ブルペンで立ってもらった打者から『直球に見える』という言葉をもらった。落とす位置で『ここで落とせば空振りが取れる、打ち取れる』という感覚が掴めてきた。直球と同じ腕の振りにすることが一番。どこのチームも自分が直球に自信を持っているのはわかっているので、変化球での空振りや三振の割合が増えてきている」

Qプロへの憧れはいつ頃から?
漆原「小学2年生の時に3歳上の兄(大夢さん=開志学園女子硬式野球部監督)の影響で野球を始め、常にレベルの高い野球を見てきた。中1の時には兄が明訓高校で四番を打っていた。高いレベルを見ながらやってきた。甲子園でのプレーも見て、高いレベルのプレーを見るたびに、もっと上手くなりたい、レベルアップしたいという意識が強かった。ずっとプロ野球への憧れはあったが、大学に入学して(2歳上の)笠原(祥太郎)さんが中日に入団したのも大きな出来事だった。新潟の大学からでもプロに行けると笠原さんが証明してくれたのは大きな刺激だった」

Qドラフトに臨むスタンスは?
漆原「呼んでもらえるなら、必要としてもらえるならば、12球団どこでも行きたい。プロに入ることができればスタートが切れる」

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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