中学硬式野球の「第19回リトルシニア新人新潟大会」は8日、柏崎市佐藤池球場で決勝が行われ、新潟シニアが延長10回タイブレークの末、6対5で長岡シニアをくだし優勝した。大会は来年3月に大阪で開催される「リトルシニア全国選抜大会」につながるトーナメント戦で、例年、信越連盟からは4チームが選出されている。新潟シニアは信越3位以内が確定したため選抜大会出場に大きく前進した。準優勝の長岡シニアは信越4~6位決定戦で選抜出場を狙う。
タイブレークの末、10回裏に連続三振に奪い、優勝を決めた新潟バッテリー
◎8日の決勝戦の結果◎
<佐藤池>
新潟 6-5 長岡(延長10回タイブレーク)
(バッテリー)
新潟:宮村、金子翔-松浦
長岡:吉井、小黒-寺尾
(二塁打)
新潟:金子尚(1回)
長岡:小林(5回)
(三塁打)
新潟:松浦(1回)、伊藤(3回)、小川(4回)、金子尚(4回)
長岡:菊池(4回)、吉井(5回)
決勝は1回に新潟が金子尚、松浦の連続長打で先制。2回に内野ゴロ失策で同点に追いつかれたが、3回に四番・伊藤の2点適時三塁打と相手守備の乱れで3点を入れ、試合を優位に進めた。4点差を追う長岡は4階に菊池の適時三塁打で1点を返すと、5回に四番・吉井の適時三塁打と相手守備の乱れで1点差に。さらに小林の適時二塁打で同点に追いついた。互いに0を並べ、延長10回からは1死満塁から攻撃が始まるタイブレークに突入。新潟が押し出し四球で1点を勝ち越し、その裏の長岡の攻撃を二番手投手の金子翔が二者連続三振に打ち取りゲームセット。新潟が競り合いの好ゲームを制した。
長岡シニアの先発①吉井愛斗(片貝中2年)
3回表、新潟が四番・伊藤健(五十嵐中2年)の中越え三塁打で2点を勝ち越し
5回裏、長岡は四番・吉井愛斗の左中間三塁打と敵失で2点を返し、この後同点に
延長10回表、タイブレークの1死満塁から新潟が押し出し四球で勝ち越し
◇新潟・泉貴之監督の話◇
「監督の采配ミス…スクイズ失敗と継投で2つミスをしたが、選手が監督のミスをよくカバーしてくれた。(10回裏に)投手の金子翔には『バットに当てられたら1点。三振を2つ取って来い』と送り出した。スライダーでよく三振を取ってくれた。金子翔に尽きる。(信越1~3位決定戦へ向けて)信越の王者じゃなければ選抜に行く権利はないぞと選手に話している。負けなしで終わろうと話している」
◇新潟・杉本寛児主将の話◇
「どこよりも練習をやってきたという自信があったので最後に勝てた。(途中苦しい場面もあったが)このチームメイトなら大丈夫と信頼感があった。(信越1~3位決定戦へ)もっと練習して、選抜ではいい結果を残せるように頑張りたい」
◇新潟・金子翔柾選手の話◇
「リリースポイントをいつも意識しているが、きょうはそこが上手くいった。いつもはリリースが速くなり、球が抜けることがあったが、きょうはしっかり前で離して、外にいい真っすぐを投げることができた。(ピンチやタイブレークでは)バックがしっかり捕ってくれると思っていたので、気持ちで打者に思い切り投げた。きょうは1点勝負ができて、いい経験になった。(10回は)最後の打者に一番いい縦のスライダーを投げることができるできた。(信越1~3位決定戦で)きょう以上の投球ができるように頑張りたい」
(取材・撮影・文/岡田浩人)