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【高校野球】新潟南「冬に打撃強化を」 21世紀枠・県推薦校表彰

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来春甲子園で開催される「第91回選抜高校野球大会」の21世紀枠の新潟県推薦校に選出された新潟南高校への表彰式が28日、新潟市の同校で行われ、新潟県高野連の富樫信浩会長から岩渕大主将(2年)に表彰状が手渡された。岩渕主将は「県代表に選ばれて光栄。この冬は打撃強化と体づくりを意識して取り組みたい」と意気込みを話した。

新潟県高野連の富樫信浩会長から表彰を受ける新潟南・岩渕大主将(右から2人目)

新潟南の野球部は1939年創部で、これまでに1984年夏と1989年夏の2回、甲子園出場を果たしている。1984年夏には県勢として戦後初のベスト8進出を果たしている。今秋の県大会で準優勝し、21年ぶりに北信越大会出場を果たした。グラウンドが他部との共用であることなど困難な条件を克服していることや、学業と部活動の両立、3年前より毎朝校舎の階段清掃を行うなど他の生徒の模範となっていることが評価され、21世紀枠の県推薦校に選出された。

表彰後、岩渕主将は「新潟県の代表に選ばれて光栄」と感想を話し、「これから北信越、そして全国で選ばれなければならず、(選抜)甲子園への道は長いが、県代表に選ばれたことで自覚を持たなければならない」と気を引き締めた。推薦理由にある校舎清掃については「野球は自分を犠牲にして仲間を次の塁に進めるスポーツ。掃除も誰かがやらなければならない。朝から自分たちの意識を高めるために取り組んでいる」と説明した。

ベスト8入りした1984夏、1989年夏の甲子園出場の記念写真パネルを前に

長島史明監督は「北信越大会後、練習や日常生活への姿勢など意識が非常に高くなった」と部員たちの成長に触れ、「秋の反省から打撃に力を入れなければ勝ち上がるのは厳しいと感じた。現在は振り込みを中心にやっている」と現在の練習状況を話した。岩渕主将も「秋の大会では投手中心で打ち勝つことができなかった。打って勝たなければ上位に行けない。打撃強化と体づくりを意識したい」とこの冬の課題を掲げた。

今後は12月14日に北信越地区5県の各候補校の中から地区代表が1校に絞られる。その後、来年1月25日に開かれる選考委員会で全国9地区代表から3校が21世紀枠に選出される。新潟県からは2003年に柏崎、2011年に佐渡が21世紀枠での選抜甲子園出場を果たしている。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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