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【NPB・高校野球】ヤクルト・鈴木裕太が卒業式出席 初キャンプに「手応え」

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東京ヤクルトスワローズにドラフト6位で入団した鈴木裕太投手(18)が2日、新潟市西区の日本文理高校の卒業式に出席した。初めてのキャンプを終えた鈴木投手は「課題もあるが手応えを感じた」と話し、「気持ちでは負けないという思いでプロの世界でもやっていかなければ」と気合いを入れた。
卒業証書を手に笑顔を見せるヤクルト・鈴木裕太(背番号56)

卒業式後、取材に応じた鈴木は高校時代の3年間を「入学時から注目され、結果を残さなければという気持ちがあり、3年春に150キロを出すことができた試合が思い出に残っている。苦しい時期もあったが仲間と笑って卒業することができ、楽しい3年間だった」と笑顔で振り返った。また「鈴木(崇)監督からは気持ちの面での大切さを教えていただいた。気持ちでは負けないという思いでプロの世界でもやっていかなければ」と表情を引き締めた。

1月6日に入寮し、新人合同自主トレを経て、初めてのキャンプに臨んだ。「最初はやっていけるかなという不安があったが、ヤクルトは先輩が優しく、自分の中では楽しく練習することができている」と話す。キャンプでは2月6日から食あたりが原因と見られる発熱で、練習を4日ほど休んだ。しかし体調はすぐに回復し、その後は順調にメニューを消化した。主に体力づくりのメニューが中心だったが、「投内連係やサインプレーの練習も多く、課題であるフィールディングにも取り組んだ」。キャンプ中は「1度だけ捕手を座らせて投げただけ」というが、「これから球数を増やし、投げ込みが増えると思う」と今後の見通しを話す。

野球部の後輩から花束を渡され、卒業を祝福された

卒業式が終わり、3日に寮のある埼玉に移動予定。16日から開幕するイースタンリーグで実戦登板の機会をうかがう。「一番厳しいと聞いていたキャンプを乗り越えることができ、この1年を乗り越えられる自信ができた。(年齢が)一番下なので元気を出してやっていきたい」と意気込み、「変化球に課題はあるが、自信のある直球をプロの世界で磨いていければ」と力を込めた。

新人合同自主トレとキャンプを経て約2か月。表情が引き締まり、取材の受け答えからもプロとしての成長の跡がうかがえる。今季は6月30日に南魚沼市のベーマガスタジアムで西武を相手にイースタンリーグ公式戦もある。「まずはそこで投げることができるように頑張りたい。(プロの世界は)環境もよく、周りの先輩も優しい。今はやっていけるかなという手応えを感じている。先輩から良い部分を学んでいきたい」。〝越後の150キロ右腕〟鈴木の1年目のシーズンが始まる。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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