ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは6日、新潟市のハードオフ・エコスタジアム内の会議室で「選手オリエンテーション」を開いた。9日から始まる全体練習(キャンプ)を前に、選手としての心構えなどを学ぶ会議で、今季から指揮を執る清水章夫監督(43)が初めて全選手と対面した。清水監督は「NPB(日本野球機構)に行くんだという気持ちを忘れず取り組んでほしい。何でも聞いてほしい」と選手に呼び掛けた。
選手に自らの経験を話し、今季の意気込みを語る清水章夫監督(右から3人目)
オリエンテーションは毎年この時期に開催されている。今季入団した新人を含む全選手を前にしてあいさつした清水監督は、高校時代に軟式野球部だった経験について触れ、「皆さんのような硬式野球部(経験)という流れではないところからNPBに入ることができたのだから、当時の自分よりも皆さんは可能性がある」と話した。今季のチームスローガンである「縁(えん)」について、「いろいろな人の支えで現役時代も、引退後も楽しく過ごすことができた。人との繋がりを大事にする人間になってほしい。球場の人、ボランティア、サポーター、スポンサー、審判、相手チーム…感謝をしてプレーをしてほしい」と呼び掛けた。
清水監督の言葉を聞いた4年目の宮沢直人捕手(25)は「(監督の第一印象は)柔らかく、選手に寄り添い、力を最大限引き出してくださる監督という印象を持った。監督1年目で、思い描くチームになるために力になりたい。新しい選手も多い中で、優勝できるよう、自分が中心となっていかなければ」と気合いを入れた。
オリエンテーション後、取材に応じた清水監督は「皆、やってくれそうないい目つきで、いよいよだなと思った。全員が『NPBに行きたい』という意思を示したので、1人でも多くNPBに行くための可能性を伸ばす手伝いをしたい」と話した。
チームは7日に必勝祈願を行い、9日から全体練習に入る。開幕は4月6日。
(取材・撮影・文/岡田浩人)