ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは8日、新発田市五十公野球場で
福島レッドホープスと対戦し、3対2で勝利した。新潟の後期通算成績は12勝7敗2分で東地区3位。この試合の5回裏に新潟の稲葉大樹野手コーチ兼選手(34)がレフト前安打を放ち、リーグ通算900安打を達成した。日本の独立リーグ所属選手では初めて。
新潟は初回に先制を許したものの、その裏に同点に追いついた後に宮沢直人の適時打で勝ち越し。6回には菊地悠人の適時二塁打で追加点を挙げた。投げては先発の中西啓太が7回途中まで2失点と粘り、その後は前川哲(新潟産大附高)、カノ、海老塚耕作のリレーで逃げ切った。新潟の次戦は10日(土)13時30分から、福島県伊達市で福島と対戦する。
日本独立リーグで前人未踏の通算900安打を達成した新潟・稲葉大樹
◎8日の試合結果◎
<五十公野>
新潟3-2福島
(バッテリー)
福島:●大河原(1勝3敗1S)、谷中、竹脇、山下-小倉、森口
新潟:○中西(11勝6敗)、カノ、前川、S海老塚(1勝8S)-齋藤
(二塁打)
福島:アヤーザ(1回)
新潟:菊地(6回)
先発し7回途中までで2失点も、粘りの投球で11勝目を挙げた新潟・中西啓太
5回裏、新潟の稲葉大樹がレフト前ヒットを放ち、通算900安打を達成
8回に登板した前川哲(新潟産大附高)はサイドから151キロをマーク
◇新潟・清水章夫監督の話◇
「きのう(群馬戦)の流れから選手が気持ちを持って、次の1点を与えないこと、次の1点を取るという気持ちを持ってくれた。(前日に死球負傷交代した)樋口がいない分をみんなでカバーしようと、若い選手もベテランも繋いでいくことができた。稲葉の900安打を勝利で祝いたいという気持ちが出た。中西もよくも投げた。(稲葉の900安打について)地元で決めてくれてよかった。(次戦へ)一戦一戦全力で、目指すところは変わらない」
◇900安打達成の新潟・稲葉大樹野手コーチ兼選手の話◇
「(打ったのは)たぶん真っすぐ。正直、このシーズン始まった時は出番も少なく、今季900は打てないだろうと思っていた。レギュラー選手のケガで試合に出ることは本意ではないことだが、何かの巡り合わせで打たせてくれた野球の神様に感謝したい。練習で投げてくれたマネージャー、使ってくれる監督、コーチ、応援してくれるサポーター、今月22日で35歳になるが、この歳までユニフォームを着続けさせてくれるフロント、全てに感謝。試合後に福島の岩村(明憲)監督から『あと100本打たなければダメだぞ』と言われ、そういう気持ちで1打席1打席、自分らしく食らいついていきたい。後期優勝、チームが勝つためにやっていきたい」
(取材・撮影・文/岡田浩人)