新潟県高野連は15日、「第92回選抜高校野球大会」(来年3月19日開幕・甲子園球場)の21世紀枠の新潟県推薦校に北越高校を推薦すると発表した。北越は今秋の県大会で8年ぶり4回目の優勝を果たし、北信越大会では2勝を挙げベスト4進出を果たした。
グラウンドが他部との共用であるという困難環境の克服や、ここ数年間にわたり試合成績が良好であるにもかかわらず甲子園出場機会に恵まれていないことなどが推薦理由として挙げられた。今後は11月28日に学校で表彰が行われ、12月13日に北信越地区5県の各候補校の中から地区代表が1校に絞られる。来年1月24日に開かれる選考委員会で全国9地区代表から3校が21世紀枠に選出される。
今秋の県大会で8年ぶりに優勝 北信越でベスト4に進んだ北越
北越の推薦は、新潟県高野連が開催した21世紀枠県選考会議で満場一致で決定した。推薦理由として新潟県高野連は以下の2点を挙げている。
①困難な環境の克服
通常練習しているグラウンドは校庭であり、非常に狭小である。さらに、サッカー部やラグビー部と共用しており、バッティング練習はバックネットに向かっておこなう等、工夫している。
②数年間にわたり試合成績が極めて良好ながら、甲子園出場の機会に恵まれない
近年の新潟県大会での成績は著しく、ほとんどの大会でベスト8以上に進出している。また第137回北信越地区高校野球大会(平成29年度秋季)においては、2回戦で準優勝の星稜高校と延長戦にもつれる接戦を展開している。
北越はこれまで春夏ともに甲子園出場はない。21世紀枠で私立高校が新潟県推薦されるのは2000年秋の日本文理以来。今後は12月13日に北信越地区5県の各候補校の中から地区代表が1校に絞られる。その後、来年1月24日に開かれる選考委員会で全国9地区代表から3校が21世紀枠に選出される。
なお、新潟県高野連は選抜大会の一般選考枠の出場候補推薦校として、北信越大会に出場した北越、新潟産大附、加茂暁星の3校を推薦した。
(取材・撮影・文/岡田浩人)