新潟県高野連は13日、来年3月に甲子園球場で開催される「第93回選抜高校野球大会」の21世紀枠の新潟県推薦校に東京学館新潟高校を推薦すると発表した。同校は昨夏の新潟大会準優勝校で、今秋の県大会ではベスト4入りを果たした。
学業と部活動を両立させていること、ここ数年間にわたり試合成績が良好であるにもかかわらず甲子園出場機会に恵まれていないこと、野球部員の活動が他の生徒によい影響を与え、学校全体が活気に満ちていることが推薦理由として挙げられた。
今後は11月18日に学校で表彰が行われ、12月11日に北信越地区5県の各候補校の中から地区代表が1校に絞られる。来年1月29日に開かれる選考委員会で全国9地区代表から3校が21世紀枠に選出される。
今秋の県大会でベスト4に進んだ東京学館新潟
東京学館新潟の推薦は、新潟県高野連が開催した21世紀枠県選考会議で満場一致で決定した。推薦理由として新潟県高野連は以下の3点を挙げている。
①学業と野球部活動を両立させている
今年で創立37年を迎える私立校であり、校訓「自主・自学」を根本精神とする教育方針を掲げ、文武両道を目指し、近年、進学実績が高まっている。その成果として、野球部員も国公立大学を含め、毎年6割以上が大学進学を果たすなど、熱心に練習に励む一方で、学業と野球部活動を両立させている。
②数年間にわたり試合成績が極めて良好ながら、甲子園出場の機会に恵ま
れてない
昨夏の新潟大会では初の決勝進出を果たすも日本文理高校に敗れ、準優勝。続く昨秋の県大会では再び日本文理高校と2回戦で対戦し、夏の雪辱を果たし勝利するものの3回戦で敗退した。今夏の独自大会でも4回戦で第1シードの北越高校にタイブレークの末、惜敗した。
③野球部員の活動が他の生徒に良い影響を与え、学校全体が活気に満ちて
いる
今秋の県大会準決勝まで勝ち進み、準優勝した新潟明訓高校に逆転され1対2で惜敗。上位大会出場権をかけた第3代表決定戦でも、関根学園高校に逆転サヨナラで惜敗するなど、辛酸を嘗めた大会が続き、未だ甲子園出場を果たせずにいるが、近年の成績には目覚ましいものがある。
東京学館新潟はこれまで春夏ともに甲子園出場はない。21世紀枠で私立高校が新潟県推薦されるのは昨年の北越に続き2年連続で、東京学館新潟の県推薦は初めて。過去の選抜大会では県勢として、2003年春に柏崎が、2011年春に佐渡が、それぞれ21世紀枠で甲子園出場を果たしている。
なお、新潟県高野連は選抜大会の一般選考枠の出場候補推薦校として、北信越大会に出場した加茂暁星、新潟明訓、関根学園の3校を推薦した。
(取材・撮影・文/岡田浩人)
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