ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは6日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで橋上秀樹新監督(55)の就任会見を開いた。10年ぶりとなる監督に就任した橋上氏は「10年前に比べて、能力の高い選手が多い」とした上で、「目に見える成果を皆さんの前にお出しできるようにしたい。(優勝争いの)最後まで試合ができるチームにしたい」と6年ぶりのリーグ優勝、9年ぶりの独立リーグ日本一への意気込みを示した。
新監督の橋上秀樹氏(右)と池田拓史球団社長
橋上氏は監督就任の経緯について「昨季終盤から清水(章夫)前監督、池田球団社長などと昨季の反省を踏まえ、今後のチームの方向性や再建策を話し合う中で、『私がやった方が一番いいのではないか』と意見が一致した」と説明した。
昨季のチーム成績は中地区グループCで2位となり、5年連続でプレーオフ進出を逃した。昨季は総合コーチとしてチームを指導した橋上氏は「10年前に比べて、能力の高い選手が多かったが、(コロナ禍など)いろいろなことがあって思うような指導ができなかった。成長していない選手が多い印象で、選手やチームに申し訳ない思いだった」と振り返った。
その上で「気持ちは10年前以上に強い。今季は精いっぱいやらせていただき、目に見える成果を皆さんの前にお出しできるようにしたい。やるからには(リーグ優勝の)最後の最後まで試合ができるチーム、そして上のステージに選手を送り込む、そして1人でも多くの人から応援していただける魅力あるチームをつくりたい」と意気込みを示した。
池田拓史球団社長は「10年前に橋上監督のもとで初めての地区優勝を果たした。翌年2012年に独立リーグ日本一を達成する礎を築いていただいた」と振り返り、「皆さんに楽しみしていただけるプレー、試合をお見せできるよう、6年ぶりのリーグ優勝、そして(9年ぶりの)独立リーグ日本一を目指しサポートしたい」と期待を寄せた。
今季のチームスローガン「感」を発表した
橋上監督は今季のチームスローガンを「感」と発表。「周りの人への野球ができることへの『感謝』、選手が成長するために大事なのは何かを感じる『感性』を磨くこと、最後に皆さんで『感激』を分かち合いたい」と文字に込めた思いを説明した。
また、去年12月のNPBトライアウトで日本球界復帰を目指して受験した新庄剛志氏(48)について、橋上監督は獲得を目指した経緯についてにも触れ、「NPBトライアウト後、独立リーグでもプレーをする意思があるのかどうかを知人を介して確認した。オファーをしたというスタンスではなく、プレーの意思があるかの確認だった。」と説明。その結果「直接的な返答はなかったが、SNS(インスタグラム)でコメントを発していたことが彼の意思、返事なのかなと判断している」と現時点では独立リーグでプレーする意思がないものと判断したと話した。一方で「もし(新庄氏に)心境の変化があり、こちらに連絡が来れば考える余地のある話」と今後の可能性についても言及した。
今季のBCリーグは、新潟のいる中地区は4月10日開幕で、3月10日から全体練習(キャンプ)が始まる予定。
◎橋上秀樹監督就任会見の動画◎
(取材・撮影・文/岡田浩人)
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