新潟県野球協議会は14日、新潟市のホテルで理事会を開き、2021年度の役員人事を決定した。新潟県高野連の会長を務めた富樫信浩氏(60)が新理事長に就任する。富樫新理事長は取材に「野球界全体を考え、その発展のためにどうするか。少子化による(子どもの)野球離れなど課題はたくさんあるが、ひとつずつ応えたい」と決意を述べた。
新潟県野球協議会の新理事長に就任した富樫信浩氏(写真は去年4月)
新潟県野球協議会は県立野球場であるハードオフ・エコスタジアムの建設が本格化した2007年に発足。当初は新球場の利用調整を目的に、高野連、軟式野球連盟(現・新潟県野球連盟)、硬式野球連盟(現・JABA新潟県野球連盟)、中体連、リトルシニア新潟ブロック、BCリーグの新潟アルビレックスBCなど、各野球団体が横断的に連携する場として活動してきた。その後、大学野球の関甲新野球連盟新潟支部や県女子野球連盟、ソフトボール協会などを加え、各地での野球振興や普及など活動の幅を広げている。
新たな役員人事では2018年から新潟県高野連の会長を務め、今春定年退職した富樫信浩氏が新たに理事長に就任。2007年の発足当時から理事長を務めてきた高橋勇四郎氏(78)が相談役となる。副理事長には新潟県高野連の中原丈二専務理事、JABA新潟県野球連盟の番場省二専務理事、軟式の新潟県野球連盟の石川智雄理事長の3人が就く。副理事長だった新発田貞夫氏は相談役となる。
新潟市内のホテルで開催された新潟県野球協議会の理事会
これまで理事長を務めてきた高橋勇四郎氏(左)と新理事長の富樫氏
新たな理事長に就任した富樫氏は新潟県高野連会長として投手の球数制限導入など選手の健康対策などを推し進めてきた。理事会終了後、富樫氏は取材に対し、「今までは高校野球だったが、これからは野球界全体のことを考えて、野球のよさを伝えられれば。少子化で(子どもの)野球離れが進んでいることへの働きかけや、地方球場が抱える選手のプレー環境の課題に対し行政に要望を出すこと、県全体としてできることを吸い上げて動くことが仕事。課題はたくさんあるが、ひとつずつ応えたい」と抱負を語った。
(取材・撮影・文/岡田浩人)
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