21日に開幕する第86回選抜高校野球大会の1回戦で、日本文理は大会2日目(22日)の第3試合で愛知・豊川と対戦する。日本文理・大井道夫監督(72)と豊川・今井陽一監督(48)が開会式リハーサルがおこなわれた20日に甲子園球場のスタンドで対談し、相手チームの印象や試合への抱負を語った。
握手で健闘を誓う日本文理・大井道夫監督(左)と豊川・今井陽一監督
Qチームの特徴と調子は?
大井「ウチは飯塚(悟史投手)がしっかり放って、打線が何とか5点を取ると。飯塚が3点以内に抑えてくれればウチの必勝パターン。調子は普通だと思う」
今井「特徴はバッテリーを中心にリズムよく守り、攻撃に繋げていく。同じく5点以内の勝負にしたい。5点取ってそれ以内に抑える接戦に持ち込みたい。調子は甲子園練習の後の練習試合は悪かったが、きのうの練習を見る限りはその影響もなく順調に仕上がっている」
Q相手校の印象と警戒すべき選手は?
大井「名門校が多い地区で勝ってきている。間違いなく力のあるチーム。特に投手(エースの田中空良投手)は地区を代表する投手と聞いている。何とか攻略したい。あとは選手の勝つんだという気持ちが相手よりも上回れるかが勝負」
今井「印象は打撃の素晴らしいチーム。警戒すべき選手は投打にわたって飯塚くん。それから先頭打者の星(兼太)くんは本当にいい選手だと思う。警戒しなければいけない」
Q理想の試合展開と意気込みは?
大井「投手が3点以内に抑えて、5点を取る。これに尽きる」
今井「特にバッテリー中心にして守りでリズムを作りたい。そんなに大量得点は望めないと思うので、守りでミスをしないよう、積極的にチャレンジして守る、打つ、走る、という試合をしたい」
Q両エースの調子は?
大井「(飯塚投手は)調子は上がっている。あとは普段の力をいかに本番で出るか、これがキーポイントになると思う」
今井「(田中投手は)特に抽選で日本文理さんに決まってからハートに火が点いたよう。強敵、強打者、ピンチであればあるほど燃える投手なので、組み合わせが決まってからチームメイトが『顔つきが変わった』と話している。そういう状態なので精神的にも肉体的にもいい状態で来ていると思う」
(取材・撮影・文/岡田浩人)