26日から北信越高校野球・新潟県大会(春の県大会)が始まる。夏の新潟大会のシード校を決める大会で、夏の甲子園出場校を占う大会でもある。
春の選抜甲子園に出場し初戦で敗れた日本文理は選抜大会後に守備のコンバートをおこなった。これまでサードを守っていた池田貴将主将がセカンドへ。ファーストを守っていた小太刀緒飛選手がレフトへ、レフトの小林将也選手がファーストへとコンバートされた。9日の練習では新たな守備位置で選手がノックを受けた。
セカンドでノックを受ける池田貴将主将
レフトからファーストへコンバートされた小林将也選手
守備コンバートの目的について大井道夫監督は「選抜大会で負けた後に考えた。セカンドが固定できなかったのがウチの弱点。主将の池田はチームの中心でもあり連係プレーの要としてセカンドに固定できると考えた。小太刀は俊足で外野を守れるし、小林は以前にファーストを守っていた。1年生も入ってきてチームを活性化するために決断した」と語る。
池田主将が守っていたサードには2年生の新井充選手と1年生を起用する方針。また大井監督はショートについても「3年生の黒台騎士選手と1年生の荒木陵太選手を競わせる」との方針を示した。荒木陵太選手は新津・五泉・村松シニアの出身で昨年春の選抜大会でエースとして全国ベスト8の原動力となった選手で、大井監督は「打撃と肩がいい」と評価する。今後、練習試合で各選手の新しい守備位置を試していく方針。
ショートの守備練習をする荒木陵太選手(左)と黒台騎士選手
池田主将は「一昨日、監督から『今日からセカンドに入れ』と言われました。主将としてセンターラインを強化しなければダメだと考えていて、いつか自分がセカンドに入ることもあるかもしれないと、守備練習の時からセカンドの動きを考えながら見ていました。コンバートも前向きにとらえ、任された以上しっかり練習したい」と話した。
小林選手は「甲子園から帰ってきてすぐに『ファーストに』と言われました。中学から高校1年の秋までファーストを守っていましたが、久しぶりに守ってみて動きがまだまだの部分があります。試合の一瞬の判断をしっかり考えて守りたい」と話した。レフトを守る小太刀選手は「外野は去年夏の大会で1度だけ守ったくらいですが、足には自信があるので、守備でいかすことができればと思います。しっかり練習をしたいと思います」と話した。
池田主将は「選抜大会で逆転負けをし、夏はリベンジするぞとみんなで誓いました。1年生も思い切ってやってほしいし、2年生と3年生も含め1日1日を大事にしていきたい」と決意を示した。
(取材・撮影・文/岡田浩人)