7月18日に東京ドームで開幕する「第85回都市対抗野球大会」に3年ぶり3度目の出場を決めたバイタルネット(新潟市)が、都市対抗での初勝利を誓い調整を重ねている。1日には三富一彦監督らが新潟市役所の篠田昭市長と面会し、「新潟市を代表して精一杯プレーして勝ちたい」と決意を語った。
篠田昭市長(左)に健闘を誓う三富一彦監督、北村亮主将、西田健志マネージャー
バイタルネットは6月8日にハードオフ・エコスタジアムでおこなわれた北信越2次予選で優勝し、3年ぶりとなる都市対抗本大会出場を決めた。三富監督は「2次予選前に(バイタルネットの)鈴木淳会長が亡くなり、何としても北信越で優勝したかった」と特別な思いで臨んだ大会だったと話し、本大会に向けて「一線級のチームと戦うには投手力。無駄な失点をせず接戦に持ち込まないと勝機が見えない。2次予選は防御率0.75と投手陣が頑張ってくれた。本大会でも投手陣の出来がポイントになると思う」と意気込みを語った。
3年ぶりの都市対抗本大会出場を決め喜ぶナイン(写真:バイタルネット提供)
篠田市長が「65年ぶりとなる新潟市のチームの勝利を市民も期待している。(3年前の)前回もあと一歩という試合だった。悲願の勝利を市民をあげて待ち望んでいます」と激励すると、北村亮主将は「過去2回は初戦で敗退している。今年はこれまでの経験をいかしてまず1勝。市民の代表として市民に勇気と感動を与えられるようなプレーをして一戦必勝で戦ってきます」と勝利を誓った。
三富監督は「先発投手の出来がポイント。曽根、中島の両左腕に頑張ってもらって、接戦に持ち込みたい。先制点が取れれば勝機が見えてくる。打線は若い4番打者の丸山が中心。その前後の中堅・ベテランに頑張って欲しい」と期待を寄せた。北村主将は「普段通りの野球ができれば間違いなく勝機はある。打撃はファーストストライクを打つことで得点力アップにつながるので意識付けをしたい。目標はベスト8を目指す中で何が何でも1つは勝ちたい」と抱負を述べた。
チームは4日まで新潟市のハードオフ・エコスタジアムで調整をおこなう。7日から宮城県仙台市で2次キャンプに入り、七十七銀行やJR東日本東北などとオープン戦をおこなう。15日に東京入りし最終調整に入る。初戦は東京ガスと七十七銀行(仙台市)の勝者と23日に対戦する。
(取材・撮影・文/岡田浩人)