第30回全日本還暦軟式野球選手権大会が4日から兵庫県姫路市で開幕する。新潟県内からは新潟ライオンズと新潟エージレス野球クラブの2チームが参加。ことし末までに60歳となる選手で構成された全国64チームが日本一の座をかけて争う。
新潟県チャンピオンの新潟ライオンズは結成6年目の“若い”チームだが、全日本大会出場は3度目(2年ぶり)を数える。36人の部員の平均年齢は66.6歳。普段は新潟市を中心に練習をおこなっている。監督は元西鉄ライオンズ、広島カープで投手として活躍した三輪悟氏(69)で「投打のバランスがとれたチーム」と自チームを評する。「若い時に走るなどの基礎練習を積み重ねてきたことが大事。甲子園球児はいないが、こうやって年齢を重ねても野球をできるのは幸せなこと」と話す。初出場では1回戦を突破、2度目の出場では2回戦を突破した。小舟戸勝幸主将(69)は「全国優勝して三輪監督を胴上げするのが目標」と意気込む。
還暦野球のルールでは塁間は約2メートル短い25メートルで、投手板から本塁までも2メートル短い16.3メートル。ボールは中学生と同じB号を使用する。
3日には開会式がおこなわれた。4日は1回戦がおこなわれる。新潟ライオンズは群馬・高崎高陽クラブと、新潟エージレス野球クラブは東京・杉並スーパーシニアと対戦する。
(取材・撮影・文/岡田浩人)