元ニッポン放送のプロ野球実況アナウンサーで、現在は新潟県民エフエム放送(FM PORT)東京支社長の深澤弘さん(79)が17日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで新潟アルビレックスBCの選手たちに講演をおこない、インタビューの受け答え方やプロ選手としての心構えなどを説いた。
新潟アルビレックスBCの選手たちにプロの心構えを説く深澤弘氏(右)
深澤さんは1936年生まれで神奈川県出身。ニッポン放送のアナウンサーとして長くプロ野球実況を担当し、巨人・長嶋茂雄終身名誉監督やソフトバンク・王貞治会長と親交が深い。毎年NPBプロ野球新人研修会でインタビューの受け答え方などの講師を務めている。
講演で深澤さんは取材やインタビュー時の対応について「キチンとした日本語で、はっきりとした声で、そして自分の言葉で話すこと」と強調。約50年にわたるプロ野球取材の中で経験した長嶋氏や王氏、巨人の原辰徳監督の選手時代のエピソードや現在NPBで活躍中の日本ハム・大谷翔平選手の話などを交えながら、「練習をしないでプロ野球の世界で成功した人間はいない」と話し、「NPBの世界で待っている」と選手を激励した。
長年の取材経験を踏まえたプロ野球選手のエピソードを交えて話をする深澤氏
講演を聞いた渡辺雄大投手(中越高出身)は「今季ポイントになると思っていた内角攻めの話が参考になった。たくさん練習します」と感想を話していた。
(取材・撮影・文/岡田浩人)