「ハマの大魔神」の愛称で親しまれた元プロ野球選手・佐々木主浩さんのトークイベントが23日、南魚沼市と魚沼市の2か所で開催された。ベースボール・マガジン社と池田記念美術館が主催した。
現役時代の思い出話や現在の日本球界への思いを語った佐々木主浩氏(南魚沼市)
南魚沼市の池田記念美術館でおこなわれたトークショーで佐々木氏は週刊ベースボールの小林光男編集長を相手に現役時代の思い出話や日本球界への思いを語った。
佐々木氏は「横浜時代は(優勝した)1998年が一番調子が悪かった」と吐露。「シーズン中は体力は回復しない。絶好調で投げるなどということはなかった。そういう状態の中でもどうやって抑えるか。気持ちが大切で、自分が打たれる訳にはいかなかった」と話した。
南魚沼市の池田記念美術館には約70人のファンが集まった
また印象に残った打者として、「日本では広島の前田智徳、アメリカでは(ジェレミー)ジアンビ。MLBではバットを折ったのにスタンドに運ばれてショックだった」と日米のパワーの違いを語った。また横浜時代の権藤博監督について「普段は選手に伸び伸びプレーさせてくれたが、ここぞの場面では4番打者のローズにもバントをさせていた。現在は巨人の原辰徳監督が4番打者にもバントをさせる。だから強い」と話した。佐々木氏は同日、魚沼市地域振興センターでも講演をおこなった。
(取材・撮影・文/岡田浩人)