仙台六大学野球連盟は19日、春季リーグ戦第6節をおこない、東北福祉大学がタイブレーク方式の延長10回、1-0で仙台大学にサヨナラ勝ち。連勝で勝ち点を4に伸ばし、最終節を待たずしてリーグ優勝を決めた。東北福祉大のリーグ優勝は2季ぶりで、6月におこなわれる全日本大学野球選手権への出場を決めた。
笑顔でナインをベンチに迎える伊藤直輝主将(右端)
東北福祉大の主将で、2009年夏の甲子園準優勝の伊藤直輝投手(日本文理高出身)は「去年秋のリーグ戦で優勝を逃し、勝つことに対してどん欲になれた。優勝は決まったが最終節の東北学院大戦にも勝って、全勝で全国大会を迎えたたいし、しっかり準備をしたい」と意気込んだ。
伊藤投手自身は春のキャンプ前に調子を崩したことや1、2年生投手への登板経験を積ませるというチーム方針から、このリーグ戦ではまだ登板機会がない。しかし山路哲生監督は「投手としての経験も豊富で、主将としてもよくチームをまとめてくれている」と絶大な信頼を寄せている。きょうの試合でも、緊迫した終盤に準備をする伊藤投手の姿があった。
全日本大学野球選手権は6月11日から神宮球場と東京ドームを舞台におこなわれ、全国の大学リーグを優勝したチームが出場し、大学日本一を決める。
伊藤投手は「目標は全国制覇。高校時代に対戦した選手たちと全国の舞台で会えるのは嬉しいし、対戦できるのならばチームとして成長したところを見せたい」と意気込む。高校時代、あと一歩で逃した全国制覇へ向け、ピッチャーとして、そしてキャプテンとして成長した姿を見せる。
(取材・撮影・文/岡田浩人)