新潟県中体連の第63回新潟県中学校軟式野球大会(県大会)は27日、妙高市と上越市で決勝と代表決定戦がおこなわれ、本丸中学校が2対0で十日町中を破り優勝。去年に続き2連覇を果たすとともに、8月19日から新潟市と三条市でおこなわれる全国中学校軟式野球大会(全中)への出場を決めた。準優勝の十日町中学校と代表決定戦で勝った新井中学校は上位2チームに全中切符が与えられる北信越大会(8月3日~富山県で開催)に出場する。
2連覇を果たし、喜ぶ本丸中のバッテリー
◎27日の試合結果◎
<決勝戦> 新井総合運動公園野球場
本丸中2-0十日町中
十日町 000 000 0 =0
本 丸 200 000 × =2
→本丸中が2連覇で全中大会出場 十日町中は北信越大会へ
(バッテリー)
十日町:石田、櫻井-桶谷
本 丸:渡辺泰-佐久間
◎戦評◎
本丸中は初回に失策とバントヒットなどで無死2、3塁のチャンスを作ると、三番・新保の中犠飛で先制。さらに五番・佐久間の中前適時打で2点目を入れた。十日町中は本丸中の先発・渡辺泰の前に三番・櫻井の2安打のみに抑えられた。
大会を通し、本丸中の強打が光った。特に準々決勝と準決勝の2試合で両翼92メートルの球場で一番の藤木朝陽と五番の佐久間がそれぞれ柵越えを放つなど中学生離れした体幹の強さと長打力が目立った。
本丸中の先発①渡辺泰成投手(3年)
1回裏、本丸中が五番・佐久間郁主将(3年)の中前適時打で2点目を挙げる
2年連続4回目の県制覇と全中出場を決めた本丸中 強打が光った
◇本丸中・皆川俊勝監督の話◇
「犠牲フライとヒットとよく打った。緊張している中でのスタートでしっかりスイングできたのは偉かった。まず打撃で打って点を取って、粘り強く守ろうとこのチームを作ってきた。ただ決勝で投げた渡辺泰はいい投手になってくれて、この大会でも素晴らしい投球をしてくれた。全国大会に出ることを目標に頑張ってきたが、精いっぱい笑顔でプレーできるように頑張る。もちろん全国制覇を目指したいが、子どもたちのよさがたくさん出る大会になるように練習したい」
◇本丸中・佐久間郁主将の話◇
「うれしい。今年は新潟での全中の年だったので、練習中でも筋トレなどのきつい練習中も、『ここでやめたら全中に行けない』と声に出し、全中を意識してやってきた。(初回の適時打は)みんなが声を出してくれたので打てた。(全中は)全国制覇を目指しながら頑張りたい」
◆十日町中・伊藤祥斗主将の話◆
「1点も取れなかったことがきつかったが、みんな楽しんで試合ができた。1人1人が盛り上げることができるチーム。(北信越大会は)みんなでまとまって(相手が)強いチームとわかっていても、自分たちの野球をやって、悔いを残さないようにプレーしたい」
<代表決定戦> くびき球場
新井中5-0胎内中条中
新井 000 140 0 =5
中条 000 000 0 =0
→新井中が北信越大会へ代表決定戦に勝った新井中が北信越大会出場を決めた(提供:ベースボール・マガジン社)
(取材・撮影・文/岡田浩人 写真提供/ベースボール・マガジン社)