新潟県出身のプロ野球選手とOBによる野球教室「小学生ベースボールクリニック2016」(主催:新潟野球ドットコム、アルビレックス新潟・都市緑花センターグループ 協力:シンプルベースボールアカデミー)が4日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムでおこなわれ、前巨人・加藤健選手(35・新発田農高出身)、広島・今井啓介投手(29・中越高出身)、DeNA・飯塚悟史投手(20・日本文理高出身)の選手3人と、元ヤクルト・本間忠さん(39・日本文理高出身)が講師を務めた。県内の25チームの小学4年生から6年生までの約300人が参加し、憧れのプロ野球選手から直接指導を受けた。左から本間忠さん、加藤健選手、飯塚悟史投手、今井啓介投手の講師4人
晴天に恵まれたグラウンドで県内25チーム約300人が参加した
イベントは新潟県出身のプロ野球選手と触れ合うことで県内の小学生に夢を持って野球に取り組んでもらおうと新潟野球ドットコムが2012年から毎年12月に実施していて今年で5回目。野球教室は野手と投手のグループに分かれ、外野グラウンドを使っておこなわれた。野手は加藤選手と本間さんが、投手は今井、飯塚両投手が指導した。
参加した子どもたちは「投手をする上で大切なことはなんですか?」「どんな変化球を投げることができますか?」など選手たちに質問を浴びせていた。
打撃フォームについて指導する加藤健選手
野球教室終了後、3人の選手たちは「子どもたちと触れ合えることは楽しいし、少しでも学んでくれたら嬉しい」(加藤選手)、「毎年この時期に野球教室があり、唯一新潟の少年たちと野球ができる機会でいい時間になった」(今井投手)、「子どもたちの熱いパワーを感じ、楽しく野球教室ができた。常に目標を持って練習してほしい」(飯塚投手)と感想を話した。
広島の今井啓介投手はプロ11年目の今季は一軍登板なしに終わった。「すごく悔しい。今年は自分でも(戦力外の可能性が)危ないと思った。ただ来年もまたチャンスをもらえた。いい意味で開き直って、攻める投球ができたらいい」と来季への意気込みを話した。
今井啓介投手は着用ユニフォームを子どもにプレゼントした
DeNAの飯塚悟史投手は今季を振り返り、「一軍で投げたかったが、ファームで87イニングを投げることができたのは収穫。とにかく一軍に上がりたい。球数少なく、テンポよくが持ち味。そういう試合は今季2試合あった。フレッシュオールスターに選んでもらえてうれしかったし刺激も受けた。(去年6月に手術した)右ひじの影響はもうない。(来季)3年目は勝負の年。山口(俊)投手の移籍もあり、いい意味でチャンスがあると思う。まず一軍で1勝したい」
DeNA・飯塚悟史投手はチームウェアをプレゼントした
加藤健選手は18年間在籍した巨人から戦力外通告を受け、11月12日には12球団トライアウトに参加。12月2日にNPB(日本野球機構)から自由契約選手として公示された。イベントでは「この先どうなるかわかりませんが、まだ野球が大好きだから、精いっぱい努力していきたいと思います」と挨拶。イベント後、報道陣に対し「巨人にはお世話になったが、自分自身いろいろと考え、現役を続けたいという選択を選んだ」と話し、今後については「可能性があるならば努力したい」と話すにとどまった。
バッティンググラブとウェアをプレゼントした加藤健選手
(取材・撮影・文/岡田浩人)
この『小学生ベースボールクリニック2016』を開催するにあたり、その趣旨にご賛同いただき、多大なるご協賛をいただきました新潟県内の各企業・団体の皆様にこの場をお借りして御礼を申し上げますとともに、ここにご紹介をさせていただきます。
◎『小学生ベースボールクリニック2015』ご協賛各社◎
・綾子舞本舗タカハシ(柏崎市原町) http://www.ayakomai.co.jp/
・(株)エヌエスアイ(新潟市東区) http://www.nsi.jp/
・男前 飛雄馬 総本店(長岡市宮内町) https://www.facebook.com/otokomaehyuuma/
・金子薬品(田上町)
・旬食・ゆ処・宿 喜芳(長岡市・みしま体育館隣) http://www.kihou.jp/
・コニカミノルタNC(株)(新潟市江南区) http://www.konicaminoltanc.jp/
・越後名物笹だんご 田中屋本店(新潟市江南区) http://www.dangoya.com/
・にいがたキッズプロジェクト(新潟市中央区) http://www.kidsp.net/
・(医)野田歯科医院(新潟市西区)
(以上、五十音順)
ご参加いただきましたチームの皆様、運営などにご協力をいただきました皆様に感謝申し上げます。また開催の趣旨に賛同いただき全面的なご協力をいただきました加藤健選手、今井啓介投手、飯塚悟史投手、本間忠さんに御礼申し上げますとともに、今後の益々のご活躍を祈念したいと思います。ありがとうございました。
新潟野球ドットコム 代表・岡田浩人