ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは5日、野呂大樹外野手(28)が5日、現役を引退すると発表した。野呂外野手は両耳に「先天性難聴」を抱えながら俊足巧打の外野手として6年間プレー。明るい性格で選手やサポーターから愛された。
今季限りでの現役引退を表明した野呂大樹外野手
野呂外野手は東京都出身で平成国際大を卒業後の2011年に入団。俊足を武器に2012、2014、2015年に3度盗塁王に輝いた。今季は主に一番打者や中軸として67試合に出場し、打率.282、本塁打2本、打点23、リーグ2位の34盗塁をマークした。
野呂外野手は球団を通して以下のコメントを発表した。
「この度、NPBドラフト会議終了後、現役を続けるか色々と悩んだ結果、引退することを決意しました。入団する時、自分は耳が聞こえないということと、会話やふれあいなどに関して心配や不安などありましたが、サポーターの皆様に温かく迎えていただいたおかげで、6年間、安心して、楽しく、全力で野球が出来ました。3シーズン目に、腕にデッドボールを受け骨折した時には、もう野球を辞めようと考えていたのですが、サポーターの皆様から千羽鶴を作っていただいたり、励ましのお言葉をいただいたおかげで気持ちも前向きに変わり、その後も野球を続けることが出来ました。おかげ様で6年間、新潟アルビレックスBCで野球を出来たことを幸せに思います。サポーターの皆様の優しさ、笑顔は絶対に忘れません。自分を成長させてくれたすべての方々に感謝しています。新潟から離れるのはすごく寂しいですが、自分は次の夢に向け頑張っていきます」
(撮影・文/岡田浩人)