ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは13日、新潟市の神明宮でシーズン前の必勝祈願をおこない、加藤博人監督やコーチ、選手、スタッフが今季の必勝を誓った。新主将に3年目の纐纈(こうけつ)隼基内野手(22)が指名されたほか、加藤監督が今季のスローガン「新風」を発表した。新潟アルビレックスBCは15日から新潟市のハードオフ・エコスタジアムで全体練習(キャンプ)に入る。
今季の必勝祈願をおこなう纐纈隼基新主将と選手たち
今季就任した加藤博人監督は「身が引き締まる思い。まずは優勝すること、そして選手がNPB(日本野球機構)に行けるよう願った」と話した。祈願前には監督自ら考えた今季のスローガン「新風」を自らの字で披露した。「去年球団創設10周年という節目が終わり、新たな1年という思い、1、2年目の選手が多いこと、そして新潟にいい風が吹けばという思いで決めた」と2文字に込めた思いを語った。
加藤博人監督が今季のスローガン「新風」を披露した
纐纈新主将は「(主将就任は)正式にはきょう言われたが、昨シーズン終わった時に来季は自分が主将をやり引っ張って行こうという自覚があった。去年は負けが続いた時に暗い雰囲気になってしまいがちだった。今年は明るく元気に、ひたむきに野球を楽しむ姿を見せたい」と意気込みを語った。その上で今季の目標について、「チームとしては日本一、個人としては支配下登録でのNPB行きが目標。本塁打は20本打ちたい」と力を込めた。
今季就任した加藤健球団社長補佐は「フロントも盛り上がっていきたい。現場は監督、コーチを全面的に信頼しお任せする。チームがいい方向に行くよう後押ししたい」と初のフロント業務に心を新たにしていた。
左から前DeNAの長田秀一郎投手、纐纈主将、加藤健球団社長補佐
今月1日に入団が決まり、初めてオレンジのユニフォーム姿で登場した前DeNAの長田秀一郎投手(36)は「野球が好きだから新潟に来た。選手としてずっと続けられるものではないことはわかっている。今までとはまた違った考え方で今年は臨もうと思う。まずは若い選手に負けないようにとは思っているが、その中でも若い選手のレベルアップの手助けになればと思う。目指すものは高く、若い選手と一緒に戦いたい」と新天地での飛躍を期した。
新潟アルビレックスBCは15日午前9時からハードオフ・エコスタジアムで全体練習(キャンプ)に入る。BCリーグの開幕は4月8日で新潟は敵地で群馬と対戦する。新潟のホーム開幕戦は翌9日の午後1時からで、ハードオフ・エコスタジアムで栃木と対戦する。
2017年の必勝を誓った監督、コーチと選手 15日に全体練習が始まる
(取材・撮影・文/岡田浩人)