連日、球児たちによる熱戦が繰り広げられているが、マスコットユニフォームで球児たちの思い出を残してもらおうと、製造・販売を行っているのが長岡市の「OLD STAR(オールドスター)」である。本物のユニフォームと同様のデザインとリアルな作りが特徴のマスコットユニフォームは、卒業・卒団の記念品として、新潟県内だけに留まらず、県外の甲子園常連高校からも注文が寄せられていて好評である。代表の河村達哉さん(44)は「長岡市の繊維関係の新たなものづくりを発信できれば」と話している。
マスコットユニフォームの製作で球児たちを応援する河村達哉さん
河村さんは20代の頃から繊維関係の仕事に就き、前職時代に業務の1つとしてマスコットユニフォームの製作と販売に関わってきた。去年10月に独立し、オールドスターを立ち上げ、マスコットユニフォームに関わる業務を専門に行うようになった。
河村さんは「長年、繊維業界にいて、見附や五泉の繊維が有名な中で、長岡から新たな形の繊維製品を発信することで、故郷・長岡の繊維業界にスポットが当たればと考えた」と起業の理由を話す。
自身も中学までは野球少年として過ごした。しばらく野球からは遠ざかっていたが、自身の小学生と中学生になる3人の息子が野球を始めたことがきっかけで、少年野球チームにも関わるようになり、「野球をより好きになった」という。
事務所で作業をする河村さん 生地~2次加工の全ての作業を中越地区で行う
主力製品は3分の1の大きさのマスコットユニフォーム。本物同様の色とデザインの精巧な作りが特徴で、額縁(フレーム)に入れるタイプと、掛けて飾る(ハンギング)タイプの2種類がある。前職時代からの繋がりもあり、卒業・卒団記念品として県内の学童チーム、中学・高校や、県外の甲子園常連校、大学の野球部などからも毎年注文がある。ほかにも、ある企業を通じてプロ野球選手の記念モデルの品も製作しているという。
野球だけでなく、バスケットボール、ソフトボール、バレーボールなどのマスコットユニフォームの製作実績もあり、「サッカーも可能」だという。マスコットユニフォームのほか、チーム名や個人名が刺繍されたスポーツタオルも製作している。
河村さんは「中学や高校の部活をやり遂げた人への贈り物として喜んでいただければ」と話す。熱戦を戦う球児たちには「今を全力で駆け抜けてほしい」とエールを送っている。
実物の3分の1の大きさのマスコットユニフォーム 精巧な作りが特徴
製作は1枚からでも可能。初回だけ刺繍の型をつくる費用がかかる。注文や詳しい問い合わせは同社ホームページから受け付けている。
◎OLD STAR(オールドスター)ホームページ◎
http://mascot-uniform.oldstarman.com/index.html
※新潟野球ドットコムは2017年5月からオールドスター様より活動を支えていただいており、ホームページにバナーを掲載しています。
(取材・撮影・文/岡田浩人)