ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは29日、長岡市で「渡邉雄大選手のドラフト育成指名をアサヒビールで祝う会」と題したファンイベントを開催した。ソフトバンクから育成ドラフト6位指名を受けた渡邉雄大投手(26歳・三条市出身・中越高)が意気込みを語った。また新潟アルビレックスBCから2016年に育成ドラフト1位で巨人に入団した髙井俊投手(22歳・見附市出身)も参加し、1年目のシーズン報告を行った。
ソフトバンクに入団した渡邉雄大(右)と巨人育成での1年目を終えた髙井俊
イベントには新潟サポーター約30人が参加。BCリーグの村山哲二代表が渡邉、髙井にそれぞれ話を聞く、トークイベント形式で行われた。
渡邉は福岡でソフトバンクの施設を見学した際の印象について、「すごく広く、最初の2、3日は迷子になりながら、寮や練習場を行ったり来たりした。室内練習場は60×60㍍くらいの広さで内野より少し広い。トレーニングメニューも考えられていて、野球につながるトレーニングがたくさんだった」と環境のよさを実感したという。
その上で、「勝負する場所、ポジションは明確。だが年齢を考えると時間がない。焦ってもしょうがないので、しっかり計画的に練習していきたい。今季から二軍監督になる(秋までスカウト部長だった)小川一夫二軍監督からは『俺が獲ったんだから頼む』と言われた。1月10日から新人合同自主トレが始まるが、そこでブルペンに入りアピールして、(キャンプの)スタートを二軍で切れれば一番いいと思っている。キャンプ中に何とか一軍の練習に合流できれば一番形としてはいい。そこを目指してしっかりやりたい」と意気込みを話した。
加藤博人監督(左)、村山哲二リーグ代表(中央)と渡邉のトーク
また、巨人育成で1年目を終えた髙井は、「12月8日から18日まで台湾のウィンターリーグにNPBイースタンリーグの代表として途中参加した。準決勝で一番強い社会人代表を相手に投げさせてもらえて、負ければ終わりという特別な緊張感の中で投げさせてもらえていい経験になった」と振り返った。台湾での防御率は4試合に登板し、8回2/3投げて1・27。「独立リーグ時代から追い込んでから直球しか投げられず、シーズン中に打たれることもあったので、カウントの取れる変化球、決め球の変化球を身に付けるということを秋のキャンプで課題にし、投球の半分以上をフォークの練習に費やした結果が出た」とフォークボールの精度が上がったことに手応えを感じていた。
SNSなどでトルネード投法が注目されていることについて、「ありがたい。来年しっかり結果を残していきたい。まずは支配下に上がることが目標だが、その上を目標に、しっかり一軍で結果を残せる投手になりたい」と2年目の飛躍を誓った。
1年目を終え、2年目の飛躍を誓った髙井
最後に渡邉は「新潟で4年間、いろいろな人にお世話になった。福岡で活躍して、新潟で毎年報告会ができたらと思っている」と決意を表明。髙井は「今年のキャンプは三軍は沖縄スタートだが、沖縄に行かないよう、最初から宮崎(一・二軍)でキャンプインできるようしっかり取り組みたい。シーズン中には必ず東京ドームのマウンドで投げたい」と力強く宣言し、参加したサポーターから大きな拍手が送られた。
サポーター約30人が参加し、2人を激励した
(取材・撮影/松井弘恵 文/岡田浩人)