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【NPB・高校野球】西武・綱島が卒業式 「充実した3年間で夢叶えることができた」

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埼玉西武ライオンズにドラフト6位で入団した綱島龍生内野手(18)が2日、糸魚川市の糸魚川白嶺高校で卒業式に出席した。綱島選手は「充実した3年間で自分の夢を叶えることができた」と高校生活を振り返った。プロ野球選手としての第一歩となった2月のキャンプについて「先輩選手の動きを吸収することができ、いいキャンプを過ごすことができた」と順調なスタートを切れたことに笑顔を見せた。

卒業証書と寄せ書きを手に笑顔を見せる西武・綱島龍生(背番号63)

糸魚川市出身の綱島選手は糸魚川白嶺高校の三番・遊撃手として活躍し、昨春県大会ではベスト16入り。昨秋のNPBドラフト会議で西武から6位指名を受け入団。2月のキャンプではB班のメンバーとして高知県で練習や実戦に励んだ。

卒業式に出席するため2月27日に帰郷。卒業式では同期入学の143人とともに入場。卒業証書はクラスの代表者が受け取ったが、綱島選手は名前を呼ばれ、「ハイ」と返事をし、その場に起立した。卒業生を代表して生徒会長で野球部員でもあった鷲沢冬羽さん(18)が門出の言葉を述べ、「プロ野球選手になるという夢を叶えた同級生がいる。一昨年、大火に見舞われた糸魚川にとっても希望の光になった」と綱島選手の活躍を称えた。

卒業式に出席した綱島 初めてのキャンプも「楽しかった」と振り返る

卒業式後、野球部のミーティングに出席した綱島選手は仲間や後輩から記念撮影やサイン攻めにあった。後輩たちに「自分たちの(春の)ベスト16を越える結果を出すため頑張ってほしい」とエールを送った。

取材に応じた綱島選手は高校生活を振り返り、「充実した3年間で自分の夢を叶えることができた。丸山(卓真)監督には自由に野球をやらせてもらえた。(入学した時にプロ入りは)全く考えていなかったが、糸魚川白嶺という高校だったからこそ、こういう結果になったと思う。仲間の大切さを学んだ。ここに来てよかった」と笑顔で話した。

同期の仲間や後輩たちからサイン攻めにあう 1人ひとりに笑顔で応じていた

1月の新人合同自主トレ、そして2月のキャンプでプロ野球選手としてスタートを切ったが、「周りの先輩たちが上手いので、先輩たちのいいところを吸収して自分のものにできればと思っていた」と話す。特に遊撃手としての守備の動きが「高校とは全然違う。凄い先輩たちがたくさんいる中で野球ができる幸せを感じ、いいキャンプを過ごせた。楽しかった」と初めてのキャンプを振り返った。

既に実戦デビューも果たした。2月17日の阪神二軍との練習試合で「九番・遊撃手」として先発出場。21日の韓国ハンファとの練習試合では内野安打2本を放った。練習試合3試合で9打数2安打の成績を残した。

実戦も踏まえ、キャンプで出た課題について「(課題は)全部。まずはプロの球に慣れ、打てるようにというのが一番の課題」と話し、「パワーもまだまだ。ただプロは環境が整っていて、いろいろな役割のコーチもいる。話を聞いて、しっかり練習すれば活躍できるという自信は得た」と手応えも感じている。

体重が5キロ増え、下半身に厚みを増した。「特に同じ内野手の水口大地選手(四国IL・香川出身)から優しく教えてもらっている。水口さんは身長163センチだがパワーもあり、守備も上手い。こういう選手を目指したいと思った」と目を輝かせる。「高校を卒業し、西武ライオンズの一員としてのスタート。新人らしく元気よく、まずは二軍でアピールして一軍で活躍できるよう頑張りたい」と力を込めた。

同期の3年生16人と丸山卓真監督(後列左端)と記念撮影

綱島選手は3日に埼玉に戻り、既に始まっている春季教育リーグ、17日から始まるイースタンリーグ公式戦で実戦経験を積む。6月10日(日)には南魚沼市のベーマガスタジアムでイースタン公式戦・西武対ヤクルトが行なわれる予定で、綱島選手の地元凱旋出場が期待される。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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