ルートインBCリーグは7日、2018年シーズンが開幕した。新潟アルビレックスBCは新潟市のハードオフ・エコスタジアムで武蔵ヒートベアーズと対戦し、6対7で敗れ、2年ぶりの開幕戦白星はならなかった。新潟の次戦は8日(日)、埼玉・熊谷市で武蔵と対戦する。
5回裏、新潟は12年目の稲葉大樹が右中間2点適時二塁打を放ち同点に
その後、一時勝ち越したものの逆転負けを喫した
◎7日の試合結果◎
新潟 6-7 武蔵
武蔵 400 010 200 =7
新潟 011 031 000 =6
(バッテリー)
武蔵:中島、岡本、本多、○片山(1勝)、安河内、上原、S戸谷(1S)-富田、横田
新潟:田村、●前川哲(1敗)、山田、大竹、長谷川-宮沢
(二塁打)
武蔵:加藤(1回)、鈴木(1回)、山川(5回)
新潟:稲葉(5回)
(三塁打)
武蔵:関口(1回)、山川(7回)
(本塁打)
新潟:樋口1号(2回・ソロ)
◎試合内容◎
新潟は初回に先発の田村勇磨(日本文理高)が4長短打を浴びせられ4失点を喫した。しかし2回に四番・樋口龍之介のソロ本塁打で1点を返すと、3回には内野ゴロの間に1点を入れた。武蔵に1点を追加された5回には樋口の右前適時打、稲葉大樹兼任コーチの2点適時二塁打でこの回3点を入れ同点に追いついた。新潟は6回に足立尚也の適時打で一時勝ち越したものの、7回に2番手で登板したの前川哲(新潟産大附高)が武蔵打線につかまり、再び逆転を許してしまう。その後、新潟は8回、9回と得点圏に走者を進めたが、あと一本が出ずに惜敗した。
試合開始前のセレモニー 雨のため試合開始が43分遅れた
6年目で初の開幕投手に抜てきされた田村勇磨だったが立ち上がりに4失点
2回にソロ本塁打を放った樋口龍之介は、5回にも右前適時打を放つ
◆新潟・加藤博人監督の話◆
「出だしで大量失点してしまった。(初回1死2、3塁から)自分の守備位置の指示でミスがあった。定位置から後ろでよかったが前に出してしまい、そこで(右翼手の)頭を越えてしまった(先制の2点三塁打)。それを取り返してくれたが、負けてしまい残念だった。(5回は)稲葉が2死からよく打ってくれた。(6回の勝ち越し打の)足立も含め、ベテランは必要だと感じた。戦力として起用している。(収獲は)投手は最後に投げた新人の長谷川は躍動感があり、いい球を投げていた。今後のセットアッパーか抑えの目処が立った。(左腕の)山田、大竹も次に期待できる。野手もミスもなく、新人の菊地も盗塁も決めた。また期待したい。きょうの負けは守備位置を的確に指示できなかった自分の責任。選手はよくやってくれたのでこれから勝ちにつながると思う」
◆5回に同点打を放った稲葉大樹選手兼任コーチの話◆
「朝、監督から『今年1年始まるが、とにかく諦めないでやろう』と話しがあって、大事なことだと思った。(5回の同点打は)絶対にコツコツ1点ずつ行けばチャンスは転がってくると思った結果。打ったのは真っすぐ。(9回に一打逆転の場面で左飛で)相手も抑えでいい投手だったが、何とか負けたくなかったので気持ちで打つしかないと思ったが、悔しい。一選手としては若手にとっての壁でありたいと思うが、12年目の今まで培ってきた財産、経験を置いていこうと思っている。チームが日本一になるためにやるだけ」
◆四番で本塁打と適時打を放った樋口龍之介選手(立正大出身)の話◆
「四番打者とは思っていない。四番目の打者だと思っている。(本塁打の打席は)何も考えていなかった。塁に出ることだけを考えていた。(5回の適時打は)あの場面は単打でいいと考えた。1点が欲しかった場面。(9回のチャンスで右飛の結果で)あそこで打たなければ。最後にあの場面で打てるかどうかが、前の(背番号)56番(青木智史さん・立正大コーチ)との違い。青木さんならばあそこで打っていた。自分の課題」
(取材・撮影・文/岡田浩人)