ルートインBCリーグは7日に2018年シーズンが開幕する。新潟アルビレックスBCは開幕前日となる6日は新潟市中央区のハードオフ・エコスタジアムで練習を行った。7日に同スタジアムで開催される開幕戦・武蔵ヒートベアーズ戦の先発投手は田村勇磨投手(23・日本文理高)と発表された。同投手は入団6年目で初の開幕投手に抜てきされた。
開幕投手に抜てきされ、ブルペンで投げ込む田村勇磨(日本文理高)
開幕前日となった6日、選手たちは室内練習場でウォーミングアップをした後、雨があがったグラウンドでキャッチボールやノックなどで調整した。ブルペンでは開幕投手に指名された田村投手が、加藤博人監督が見守る中、捕手を座らせて直球や決め球のチェンジアップなど51球を投げ込んだ。また野手陣は室内練習場でティー打撃などを行い、快音を飛ばしていた。
新潟は一昨年、昨年と2年連続でプレーオフ進出を逃している。今季は3年ぶりの東地区優勝、リーグ優勝、そして2012年以来となる6年ぶりの独立リーグ日本一を目指す。
四番打者候補の2年目・樋口龍之介(中央・立正大)らが快音を飛ばしていた
開幕投手に指名された田村投手は「6年目で初めてだが、試合には慣れているのでいつも通りの投球ができると思う。(監督からは)2日に言われ、うれしかった。結果を出せるように頑張ろうと思った」と心境を話した。「たくさんのサポーターに見てもらえるのでいつも以上に気合は入ると思う。オープン戦でも失点は少なくいい感じ。9回まで投げる気持ちで、1回から全力で飛ばしていきたい」と力を込めた。
加藤監督は3月10日から始まった全体練習(キャンプ)を振り返り、「急ピッチで仕上げてきたが、中盤にケガ人が少し出たがトレーナーのおかげもあり、いい状態で開幕を迎えられる。新人11人の適材適所を見極めてきたが、成績を残せそうな選手、活躍してもらわなければという選手もいる」と手応えを感じている様子。開幕投手に田村投手を指名したことについては「6年目で独立リーグの選手を知っている。オープン戦でも結果を残してきた。状態はいいと思うし期待している。先のことは考えず1人ずつ全力で投げていってくれれば」と期待を寄せた。シーズンを通した戦い方については「投手がしっかり守り、なおかつ攻撃的な野球を目指す。去年よりは投手は計算できる。前期は投手力がカギを握る。(東地区の)全チームがライバル。一戦必勝で行く」と話した。
楠本歩主将は「来る日に向けてチーム全員でやってきた。あとは試合でやってきたことを出すだけ。キャンプは練習量も多く、質の高い練習ができ、収獲が多かった。個人的にも追い込むことができた。(2年目で)100安打、30盗塁を目指し、塁に出ればかき回したい。チームの作戦のために自分の打撃ができればいい。(サポーターへ)接戦やここぞの試合で力を発揮することが去年はできなかった。(今季は)っそこで力を出せるようにしたい」と意気込みを語った。
新潟の開幕戦は7日(土)13時から、ハードオフ・エコスタジアムで武蔵を相手に行われる。なお武蔵の先発は2年目の中島奎司郎投手(明星大)。
(取材・撮影・文/岡田浩人)