大学野球の関甲新学生野球連盟の秋季リーグ戦が1日に開幕する。1部の新潟医療福祉大は春季リーグ戦は最下位だったが、入れ替え戦を2勝1敗で1部残留を果たした。1部7季目となる秋季リーグ戦では2位以内に入ると明治神宮大会に繋がる関東大会に出場できる。選手たちは「初優勝と関東大会出場」を合言葉に逆襲を誓っている。栃木県那須塩原市で1日から始まる第1節は春季2位だった関東学園大と対戦する。
31日、新潟での練習を終え、佐藤和也監督の指示を聞く新潟医療福祉大の選手たち
最下位に終わった春季リーグ戦について、佐藤和也監督は「4年の漆原(大晟・新潟明訓)が3勝したが、3年の飯塚(亜希彦・上越)が0勝に終わった」と投手陣が不安定だったことを苦戦の理由に挙げた。2年生を中心とした野手陣についても「ここぞの場面であと1本が出なかった。そこが上位校との差」と話す。
大藪将也主将(3年・上田西)も「春は練習から自分たちのチームの良いところでもある『自由さ』を勘違いした部分があり、楽な方へと行ってしまった」と反省点を挙げる。その分、「この秋に向けて、それぞれがノルマを設けて苦しい練習に取り組んできた」とチームとしての進化を実感している。
投手陣は最後のリーグ戦となる151キロ右腕の漆原大晟(4年・新潟明訓)、春の不振から復活を期す飯塚亜希彦(3年・上越)の2本柱に加え、140キロ後半の直球と度胸溢れる投球が持ち味の伊藤開生(2年・成城)が成長。左腕の桐敷拓馬(1年・本庄東)も安定感を増している。最後のリーグ戦となる齋藤央兆(4年・糸魚川白嶺)も力強い球を投げ込む。
成長著しい2年・伊藤開生(成城)
サマーリーグで慶応大相手に真っ向から挑んだ1年・桐敷拓馬(本庄東)
野手陣では正捕手の柴崎大悟(3年・前橋育英)がケガのため、中村賢弥(2年・新潟明訓)らがマスクを被る。攻撃では、春季リーグ戦で打点王に輝いた荒木陵太(2年・日本文理)、西野護(2年・村上桜ヶ丘)や須貝祐次郎(2年・村上桜ヶ丘)の2年生トリオを中心に、水石英佑(4年・小諸商)ら長打力のある打者に期待がかかる。
あいにくの雨だったが、室内練習場で汗を流す野手陣(31日)
大藪主将は「やってきたことを試合で出すこと。優勝と初の関東大会出場を目指して頑張りたい」と意気込みを示した。
9月15、16日に行われる新潟医療福祉大と山梨学院大の試合は新潟市のハードオフ・エコスタジアムで開催される。
◎新潟医療福祉大の秋季リーグ戦 試合予定◎
①9月1、2日…対 関東学園大(栃木・くろいそ運動場野球場)
②9月8、9日…対 作新学院大(山梨学院大川田野球場)
③9月15、16日…対 山梨学院大(新潟市・ハードオフ)
④9月29、30日…対 白鷗大(群馬・太田市民野球場)
⑤10月6、7日…対 上武大(群馬・上武大野球場)
(取材・撮影・文/岡田浩人)