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【社会人硬式】加藤正樹新監督が意気込み語る バイタルネット

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社会人野球のバイタルネット(新潟市)の新監督に就任した元近鉄・加藤正樹氏(53)が20日、新潟市西区の新潟物流センターで取材に応じた。加藤新監督は「バイタルネットのユニフォームを見て、相手チームが手ごわいと思うような『チーム力』をつけたい」と話し、5年ぶりとなる都市対抗野球と日本選手権への出場へ、チーム再建の意欲を示した。

バイタルネットの新監督・加藤正樹氏(左)と前監督の佐藤栄司副部長

加藤監督は大阪市出身。PL学園から早大を経て、1987年にドラフト外で近鉄に入団し活躍。現在は前楽天監督の梨田昌孝氏らをマネジメントする会社の代表を務めている。今月からバイタルネットの監督に就任した。

加藤監督は「野球人として監督という仕事を一度はやってみたかった。光栄なことで、機会を与えていただいたバイタルネットには感謝している」と述べた。チームの状況については「この3年ほど都市対抗や日本選手権の予選を見て、北信越地区は同じような力のチームが多く、どうしたら抜け出せるかと考えながら見ていた」と話す。

バイタルネットは2014年秋の日本選手権出場を最後に全国大会出場から遠ざかっている。加藤監督は「トーナメントの難しさは感じてきた。漠然とした言い方だが『チーム力』をつけたい。勝ちにふさわしいチームになりたい」と話し、「ユニフォームを見て、相手チームから手ごわいと思われるようになるため、少しずつ前に進みたい。会社や地域の人から応援される野球部を目指したい」と意気込みを語った。

また近鉄での経験から「プロで活躍する選手は練習での努力を惜しまない。中村紀洋選手は宿舎でもずっとバットを持っていた」と振り返り、「NPB(日本野球機構)への選手の輩出もしたいが、プロに入るだけでなく、活躍する選手を育てたい」と力を込めた。

副部長兼編成担当としてサポートに回る前監督の佐藤英司氏は「帯同させていただき、勉強させていただく機会をいただいた。楽しみです」と期待を寄せた。

加藤監督は年明けの1月6日に選手の練習拠点となっている宮城県仙台市入りし、選手たちと初めて対面する予定。5月のJABA新潟大会が新潟県内での公式戦デビューとなる。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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