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【NPB・大学野球】オリックス・漆原が新潟医療福祉大を卒業 「成長できた4年間」

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新潟医療福祉大の卒業式が13日、新潟市中央区の朱鷺メッセで行われ、オリックス・バファローズに入団した燕市出身の漆原大晟投手(22・新潟明訓高)が出席した。漆原は「チームメイトと出会えたことが財産。自分を成長させてくれた4年間だった」と大学生活を振り返り、プロ1年目の目標を「まずは1年間、ケガをせず、やり切ることを大きな目標としたい」と意気込みを話した。

学位記とプロでの決意を記したサインを胸に笑顔を見せる漆原大晟

漆原は昨秋の育成ドラフト1位でオリックスから指名を受けた。1月の新人合同自主トレ、2月のキャンプを無事に終え、春季教育リーグが行われている大阪から前日の12日に帰郷。卒業式で漆原は課外活動での優秀な成績が認められ、大学から記念品が贈られた。

卒業式後、取材に応じた漆原は「この日を迎え、明日から同級生とは別々な道に一歩踏み出すんだなという実感がわいてきた。チームメイトと出会えたことが4年間の財産。あっという間だったが多くのことを学び、自分を成長させてくれた4年間だった」と大学生活を振り返った。

卒業式では課外活動での優秀な成績が認められ、記念品が贈られた

2月の宮崎キャンプは2軍メンバーとしてスタートしたが、「1か月間、野球に集中することができた」と充実の表情を見せた。ダルビッシュ有投手や大谷翔平選手を指導した経験を持つ中垣征一郎パフォーマンスディレクターから指導を受け、「幅広い引き出しの中からアドバイスを受けて、ためになっている。フォームのばらつきが課題だったが、感覚や考え方について助言をいただいてから手応えを感じるフォームになった。球の強さ、変化球もよくなり自信になっている」と自身の成長を感じている。

3月に入って行われている春季教育リーグ戦では実戦登板を重ねている。9日のソフトバンク戦では1回を無失点、12日の慶応大戦でも1回を無失点と、順調な滑り出しを見せている。目指すは7月末までの支配下選手登録だが、漆原は「周りのレベルが高い分、自分の『負けたくない』という気持ちが出てきている。まだまだ見たことのない景色が広がっているので、いい意味で衝撃を受けている」と目を輝かせた。その上で、「支配下は第一の目標だが、まずは1年間、ケガをせず、やり切ることを大きな目標としたい」としっかりした口調で語った。

新潟医療福祉大で活躍した同期の選手とともに。左から三浦唯(女子サッカー部)、白岩蘭奈(女子バレーボール部)、水沼尚輝(水泳部)、漆原、長谷川直人(陸上競技部)、上米良柊人(男子サッカー部)

新潟医療福祉大の佐藤和也監督は「大学野球では失敗も成功も経験して、いかに準備が大切かが分かったと思う。故障も少ない選手で、一軍に上がる準備さえできていれば十分にやれる。自分の持っているいい部分をプロの世界でしっかり準備して、期待されている場面で力を発揮できる投球をしてほしい」と教え子にエールを送った。

漆原は13日夜、大阪に戻り、15日から始まるウェスタンリーグ公式戦に備える。

硬式野球部3期生が卒業 卒業生が佐藤監督や後輩の部員たちと記念撮影

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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