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【大学野球・BCL】新潟医療福祉大が新潟アルビレックスBCに初勝利 練習試合

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ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCと大学野球・関甲新1部の新潟医療福祉大が30日、新潟市のハードオフ・エコスタジアムで練習試合を行い、新潟医療福祉大が3対1で新潟アルビレックスBCに勝利した。2016年から始まった両チームによるシーズン前の練習試合で新潟医療福祉大は勝利するのは初めて。新潟アルビレックスBCは4月2日に同スタジアムで開幕前の最後のオープン戦として福島レッドホープスと対戦する。新潟医療福祉大は予定していたオープン戦を全て終え、4月6日から始まる関甲新の春季リーグ戦に備える。

8回表
新潟医療福祉大が伊藤拓将(3年・新潟明訓)の右中間2点適時三塁打で勝ち越し

◎30日の練習試合の結果◎
<ハードオフ>
新潟医療福祉大3-1新潟アルビレックスBC

(バッテリー)
医福大:伊藤開、桐敷、栗原-牧田(日本文理)、入谷
アルビ:長谷川、中西、大竹、海老塚-齋藤、西澤
(三塁打)
医福大:伊藤拓(新潟明訓・8回)

◎戦評◎
新潟医療福祉大は1対1で迎えた8回、四球と失策で2人の走者を出し、途中出場の伊藤拓将(3年・新潟明訓)が右中間に適時三塁打を放ち、2点を勝ち越した。投げては先発の伊藤開生(3年・成城)が5回を投げ2安打1失点。6回から投げた左腕の桐敷拓馬(2年・本庄東)が9回2死まで1人の走者も許さない完璧な内容で逃げ切った。
新潟アルビレックスBCは先発の長谷川凌汰(龍谷大)が6回を投げ5安打1失点。8回にはリリーフした大竹樹希哉(五泉市出身)が四球と失策から勝ち越し打を許してしまった。打線も5安打に抑えられ、6回以降は3塁を踏むことができなかった。

新潟アルビレックスBCの先発・長谷川凌汰 この日最速は146キロ 6回1失点


新潟医療福祉大の先発・伊藤開生(3年・成城) この日最速は145キロ 5回2安打1失点と好投した


新潟医療福祉大の桐敷拓馬(2年・本庄東)6回から登板し3回2/3を投げ、走者を許さない完璧な内容


試合終了 新潟医療福祉大が初勝利

◇新潟医療福祉大・佐藤和也監督の話◇
「投手は伊藤開、桐敷の2人が計算が立つようになってきた。伊藤開はひるまなくなってきた。2点目を取られなかったことが成長。メリハリをつけ、リズムよく投げられるようになってきた。あとは勝負のポイントでもう少し賢く投げられるといい。桐敷はベンチで見ているよりも球に威力がある。このまま伸びてほしい。2人を軸に、4年の飯塚(亜希彦)が戻ってくるのを待っている。去年11月に右ひじを手術して、きょうの段階で立ち投げまでできるようになった。5月にはなんとかと思っている。(決勝打の)伊藤拓は小細工できる選手。試合中ずっとバットを振っていたので、試合途中で使ってみようと思った。よくぞ打った。追い込まれてもタダで終わらない選手。新しい、若い、県内出身の有望な選手も出てきたので県内の人たちにももっと見てほしい。来週は上武大戦から始まる。キャンプやオープン戦でやってきたことがどこまで通用するか。チャレンジャーで臨む。笠原(祥太郎・中日)に負けないよう、頑張る(笑)」

◇新潟医療福祉大3年・伊藤開生投手の話◇
「変化球が入るようになり、直球もいきるようになってきた。あとは四球や要所の暴投が無駄。飯塚さんや漆原さんにこの2年間、頼ってばかりだったので、みんなで一丸となって頑張ろうと思っている。その中で誰かが先頭に立たなければいけない。よ弱弱しい姿は見せたくない。投球、球、立ち居振る舞いで頑張りたい。(5回に同点に追いつかれたが)野手が助けてくれて、ここを踏ん張らなければという場面で腕が振れた。(開幕へ向けて)投球内容はよくなってきている。あとは配球や気持ちを詰めていきたい」

◇新潟医療福祉大3年・伊藤拓将選手の話◇
「追い込まれる直球を待って、ボール球を振ってしまったが、直球を詰まっていいかなと思いながらのチェンジアップ待ちでたまたま当たった。打ったのは真っすぐ。(両打ちだが)右打席は今年3打席目だった。落ちるかなと思ったが抜けるとは思わなかった。去年秋に右ひじをけがをして、PRPの注射で傷ついたじん帯の修復を促している。ようやく投げられるようになってきたところ。(大学を入学し直したため、3年だが最後のシーズンになる)野球をやるのは最後かもしれないので、できることを全部やりたい。(春は)いざという時にどこでも守れるように準備し、チームの勝利に貢献したい」

◆新潟アルビレックスBC・清水章夫監督の話◆
「打者はいい投手が相手だとなかなか打てない。9回にもチャンス作ったが、あと一本が出なかった。打者は水ものなので仕方ない。しっかり配球ができている投手だった。(長谷川は)5回の時に『あと1回行かせてくれ』と言われた。まだ目指すところの投球ではないと思う。自分自身も満足していないはず。打ち取り方、打者の反応…大学生を相手に対等だった。ドラフト1位を目指すなら圧倒しなければ。(2日のオープン戦は)きょう投げなかった投手を試したい」

◆新潟アルビレックスBC・長谷川凌汰投手の話◆
「きょうは変化球のカットボールとスライダーでカウントを取ったり、空振りを取ったり、ということをテーマに投げたが、打たれているようではまだ球のレベルが低いということ。直球が自分のウリだと自覚しているが、それだけでは上に行けないというのは分かっている。もっと磨かなければいけない球をきょうはとらえられた。1回、2回で満塁を作り、自分のリズムにも野手のリズムにもならなかった。反省点は四球を4つ出したこと。反省しなければならない。(開幕へ向けて)オフから目指す目標に向かうためには開幕投手を目指してやってきた。気持ちを高め、フィジカルを整えて、チームに勢いを与えられるように自覚を持ってやっていきたい」

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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