ルートインBCリーグは6日、各地で5試合を行い、2019年シーズンが開幕した。新潟アルビレックスBCは新潟市のハードオフ・エコスタジアムで福島レッドホープスと対戦し、3対4で競り負け、開幕戦を飾ることはできなかった。新潟の次戦は7日(日)13時から、長野オリンピックスタジアムで信濃グランセローズと対戦する。
9回裏にこの日4安打目となる右前安打を放った四番・樋口龍之介(立正大出)
◎6日の試合結果◎
<ハードオフ>
新潟3-4福島
(バッテリー)
福島:○竹脇(1勝)-小倉
新潟:●前川(1敗)、大竹、海老塚-齋藤
(二塁打)
福島:カレオン(6回)
新潟:樋口(3回)、松山(6回)、足立(8回)
(本塁打)
福島:佐賀1号(2回・ソロ)
◎戦評◎
新潟は好機であと1本が出なかった。
先発の前川は1回、安打と2四球で満塁のピンチを招き、福島の奈良雄飛の適時打で2点を失った。新潟はその裏、満塁から稲葉大樹(城西大出)の押し出し四球と新人の松山翔吾(前BC滋賀)の適時打で同点に追いついた。しかし前川が2回にソロ本塁打、6回に適時二塁打を許す。新潟打線は6回に石森亨の適時打で1点差に迫ったが、福島の先発左腕・竹脇大貴に要所を締められた。11安打を放ったが、11残塁で3得点に抑えられた。
試合前には元日ハム・森本稀哲さん(中央)が清水章夫監督(左)、加藤健総合コーチとともにトークショー 会場を盛り上げた
新潟の開幕投手は前川哲(新潟産大附高出) 6回11安打4失点の内容
1回裏、2点を追う新潟は満塁から押し出し四球で石森亨(立正大出)が生還
2対2で迎えた2回表、福島は佐賀悠(前BC新潟)の左越えソロ本塁打で勝ち越し
新潟は2番手の大竹樹希哉(五泉市出身)が2回2安打3三振無失点と好投
9回に登板した新潟の新人・海老塚耕作(函館大出) 1回無安打無失点
福島が1点差を逃げ切る 先発の竹脇大貴(左から2人目)が完投勝利
開幕戦の勝利はならなかった新潟 これで3年連続開幕戦で黒星となった
◆新潟・清水章夫監督の話◆
「負けたことは悔しいが、粘ることができ今後に繋がる1試合だった。前川はよく投げてくれた。開幕投手の指名が)急だった中では6回までよく投げてくれた。反省点はあると思う。次に長い回を(投げて)しっかり抑える力はある。大竹は1イニング目がよく、2イニング目もよく抑えた。自信になったのでは。海老塚はオープン戦kらよかったので、あれくらい腕が振れれば抑えられる。最後に安打を打った熊倉や、最後(の打者となり)悔しい思いをした内藤も、積極的に自分らしく振りにいってくれればそうは負けない。選手には期待を持てる。ちゃんと先が見える負けだった」
◆先発した新潟・前川哲投手の話◆
「チームが勝てなかったことが悔しい。緊張には強い方だと思っていたが、自分が思っていた以上に1回、2回にフワフワした感じがあって、これが開幕戦独特の緊張なのかと感じた。(収獲は)コンスタントに140キロ台が出た。150キロ台を早い時期に出し、スカウトの目に留まるよう、球速、制球にこだわっていきたい。きょうは変化球でカウントを取れたらもう少し楽になったと思う。追い込んだ場面で決め球の変化球が甘くなった。次回なくすよう練習から取り組みたい。切り替えて来週からいい投球をしたい」
◆4安打の新潟・樋口龍之介選手の話◆
「チームが勝ってないのでダメ。悔しい。9回は(1人走者を置いて打席に立ち)決めようと思ったが、最低でも繋ごう、あわよくば長打で同点と考えていた(結果は安打)。去年より追い込まれても何とかできるという感じ。打席では焦っていなかった。(野手陣は)チャンスで誰が回るか分からないので、そこで決められるようにしたい。勝てれば自分は何でもいい。開幕戦に4本を打てたのは出来過ぎ。いいスタートを切れた」
(取材・撮影・文/岡田浩人)