ルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCは20日、長岡市悠久山球場で埼玉武蔵ヒートベアーズと対戦し、8対3で逆転勝ちした。新潟の前期通算成績は6勝2敗で東地区首位。新潟の次戦は27日(土)18時から、群馬県前橋市で群馬ダイヤモンドペガサスと対戦する。
新潟は初回に先発の小野竜世(大阪体育大)が武蔵の先頭打者にソロ本塁打を浴びて先制されたが、2回に内藤晃裕(大阪体育大)がソロ本塁打を放ち同点に追いついた。守備のミスもあり、2点を勝ち越された直後の4回裏、1死2、3塁からピメンテルが3ランを放ち逆転に成功。5回には楠本歩(筑波大)の2ランなどで4点を追加し、試合を決定づけた。新潟は6回以降、5人の投手によるリレーで相手打線を封じた。
4回裏、新潟はピメンテルの3ランで逆転
◎20日の試合結果◎
<悠久山>
新潟8-3武蔵
(バッテリー)
武蔵:安齋、清水、劉、●岡本(1敗)、鶴、中島、尾林、タピア、松岡-富田、玉村
新潟:○小野(2勝)、大竹、木原田、長谷川、ユン、海老塚-西澤、齋藤
(二塁打)
武蔵:末永(4回)
新潟:楠本(4回)、内藤(5回)
(三塁打)
武蔵:宮之原(4回)
(本塁打)
武蔵:加藤1号(1回・ソロ)
新潟:内藤2号(2回・ソロ)、ピメンテル3号(4回・3ラン)、楠本2号(5回・2ラン)
2回裏、新潟の内藤晃裕(大阪体育大)がソロ本塁打を放ち、1対1の同点に
先発した新潟の小野竜世(大阪体育大) 5回3失点も7奪三振と好投
5回裏、楠本歩(筑波大)の2ランで新潟が6対3とリードを広げる
7回表、新潟は腰のケガから復帰した長谷川凌汰が今季初登板
球団のスピードガンで150キロをマークし、三者凡退に抑える
◇新潟・清水章夫監督の話◇
「小野は立ち上がりから良い投球だった。攻撃では内藤の本塁打が出て、チームが『もう1回いくぞ』という雰囲気になった。昨日までの流れを引き寄せることができた。(4回は外野守備のお見合いから失点だったが)嫌な感じだったが、その次の回にやってくれるのが今の選手たち。(ミスによる)失点を野手が何とかしようというのが見えた。(4試合連続で2ケタ安打で)チーム的には投手で勝ちたいと思っていたが、この3連戦は投手が頑張ってくれている。この3連戦で(投打が)噛み合ってきた。すごくいい3連戦だった。(27日からの)10連戦の前に悠久山で3連勝できて、気持ちよく10連戦に入ることができる」
◇逆転3ランの新潟・ピメンテル選手の話◇
「打ったのはチェンジアップ。タイミングはジャストだった。きのうは安打1本だったので、本塁打を狙っていた。アメリカのマイナーリーグでは1シーズン21本塁打だったので、今シーズン20本塁打は打ちたい」
◇2勝目を挙げた新潟・小野竜世投手の話◇
「初回の先頭の入りで、自分では全力で投げつもりだが、甘く抜けた球が高めにいってしまった。それを見逃さなかった向こうが一枚上手だと思い、次の打者から切り替えることができた。2回の3三振から勢いが出た。(146キロをマークして)直球の質はよかった。空振りも取ることができた。前期はこのまま無傷でいけたら。打者の調子がいいので、自分が最少失点でおさえることができれば勝てる。自分のできることを1回、1アウトずつやっていきたい」
◇今季初登板の長谷川凌汰投手の話◇
「緊張した。やっと投げられたなと思った。チームの調子が良い中、投げていなかったので、チームが勝てればそれでいいとは思っていたが、自分が投げた試合で勝ちたいという思いはあった。去年の新人で最初に投げたくらいの気持ちの昂りとそわそわ感があった。(150キロが出たが)きょうは球速より0点で(ベンチに)帰ってきたいというのがあった。打者の反応を見ながら、直球で押せるなと思った中で変化球をどう意識づけさせるかと思いながら投げた。それは去年はできなかったこと。球速よりもそういう脳みそになれたことが自分としては成長かなと思う」
(取材・撮影・文/岡田浩人)