中学硬式野球の「第47回リトルシニア日本選手権大会」が1日、東京・神宮球場などで全国32チームが参加して開幕する。新潟県からは信越連盟代表として新潟シニア(信越1位)と長岡シニア(信越3位)の2チームが出場する。1日の1回戦で新潟シニアは中本牧シニア(関東)と、長岡シニアは世田谷西シニア(関東)と、それぞれ対戦する。
信越王者の新潟シニア 2年連続9回目の日本選手権出場となる
新潟シニアは6月の信越連盟夏季大会で2年連続優勝を飾り、9回目の日本選手権出場を決めた。泉貴之監督は信越大会を振り返り、「先攻を取り、初回に得点し3回までにペースを取るという課題でやってきた。決勝(長野南戦)は先に失点してしまったが、どんな形でも戦えた」と振り返る。昨年の日本選手権では優勝した静岡裾野シニアに惜敗。全国の頂点を目指し、「打撃は長打力、特に外野の『隅』に打てる力をつけてきた」と話し、「一番から五番まで公式戦で柵越えをマークしてきた」と自信を見せる。投手陣も全国での5連戦に備え、「信越大会で全国を想定した起用をした」と
新潟シニアの投手陣 左から宮村優、伊藤健、金子翔柾、新田龍生
杉本寛児主将(小針中3年)は「どんな投手が来ても対応できるように力をつけてきた。1年生の時からこの大会のために練習してきた。全国の舞台で今までやってきたことをしっかり出し、日本一を目指したい」と意気込む。新潟シニアは2006年の全国準優勝が最高成績。泉監督は「まず神宮(準決勝)までたどり着き、そこで2つ勝ち、日本一を獲りたい」と初の全国制覇を見据える。
信越3位で日本選手権出場を決めた長岡シニア(写真提供・長岡シニア)
長岡シニアは信越連盟夏季大会の準決勝で新潟シニアに惜敗も、3位決定戦で松本南シニアに2対1で逆転勝ちし、日本選手権出場を決めた。信越大会中にエースの吉井愛斗(片貝中3年)が右ひじを故障したが、その後回復。西山昇監督は「けが人も戻ってきたので、しっかり戦える」と安どした様子。
初戦の相手となる世田谷西シニア(関東)は昨春の選抜大会準々決勝で0対2で敗れた相手で、西山監督は「何とか勝ちたい。総力戦で臨む」と一戦必勝で強豪に挑む。
◎第47回日本選手権の組み合わせ◎
※日本リトルシニア中学硬式野球協会のHPより
(取材・撮影・文/岡田浩人 写真提供/長岡シニア)