新型コロナウイルスの感染拡大を受けた政府の「緊急事態宣言」が新潟県で解除されたことを受け、長岡市の悠久山球場が16日、施設の利用を限定的に再開させた。5月いっぱいは「個人」での利用のみを受け付ける。初日の16日は中学生や高校生が訪れ、久々の芝の上でのキャッチボールや打撃の感触を楽しんだ。
外野の芝の上でキャッチボールを楽しむ高校生
悠久山球場は普段はチームなどの団体利用を受け付けているが、現在は学校休校中のため、チーム活動が行われていない。そこで市と指定管理者が「せっかく利用を再開するのだから、個人に貸し出して、芝の上でのキャッチボールなどを楽しんでほしい」と企画。「球場ができて以来、恐らく初めて」(球場関係者)という個人利用を受け付けることにした。
初日の16日は中学生や高校生など11人が来場した。利用者はマスクを着用し、利用の前後には手洗いとうがいを行う。利用は1人最大2時間までで、1時間あたり200円の利用料金がかかる。利用は長岡市在住・在勤・在学の人に限られる。
長岡市内の公立高校に通う2年生の野球部員は「家で自主練習はしているが、グラウンドは1か月以上ぶり。芝生の上で野球ができるのは貴重だった」と笑顔を見せた。同じ高校に通う3年生の野球部員は「芝の上でやる野球は楽しい。甲子園大会をやるかやらないかは、自分たちが決めることではないので、自分たちのできることをまずはしっかりやりたい」と前を見据えた。
トス打撃を行う中学生 この日は午前中は硬式球、午後は軟式球の利用だった
悠久山球場の管理を行う鈴木裕二さんは「普段は体験できない、グラウンドレベルでのキャッチボールなどを楽しんでほしい」と、特に家族連れなどの利用を呼びかけている。
個人利用は5月31日までで、土日は午前9時30分からが硬式球利用、午後1時からが軟式球利用、午後3時からが家族などの利用を受け付けている。平日は午前が家族、午後が軟式球、硬式球と時間が区切られている。詳しくは悠久山球場(電話0258-33-0322)まで。
(取材・撮影・文/岡田浩人)