来春の選抜甲子園の出場校決定のための選考資料となる「第143回北信越高校野球・新潟県大会(秋季県大会)」の組み合わせ抽選会が1日、新潟市の新潟テルサで開催された。今大会の参加は69チーム(連合8チーム含む・84校)で、新型コロナウイルスの影響で夏休みが短縮となったことなどからシード校を決める一次予選を実施しなかったため、フリー抽選でくじ引きが行われた。
大会は6日(日)に開幕し、県内5球場で熱戦が繰り広げられる。今大会は感染症対策を施した上で、有観客で開催される。順調に日程が進めば21日(月祝)に準決勝、23日(水)に決勝と第3代表決定戦が三条パール金属スタジアムで行われ、上位3チームが10月10日から富山県で開催される北信越大会に出場する。
抽選会の様子…各チームの監督や部長がクジを引いた(写真は今年度で定年を迎えるため最後の抽選となった長岡・若井聡監督…母校・六日町との対戦が決まった)
抽選は北支部36チームから予備抽選の順にくじを引き、続いて南支部33チームがくじ引きをした。フリー抽選の結果、初戦となる2回戦で今夏の独自大会優勝校・中越と昨秋準優勝校・新潟産大附が対戦することになった。大会の主なルールでは、延長13回からはタイブレーク、投手は1週間で500球の球数制限が適応される。準々決勝の翌日は休養日が設けられる。女子部員は事前に届け出をすればボールガール、ノッカー、シートノック補助として参加できる。
今大会は球場のスタンドに一般の観客を入れて試合を開催する。新潟県高野連は感染症対策として、各球場ごとに収容人数の上限を設定する。一般の観客席は内野席数の概ね40%を上限とし、入場券販売所付近で検温を実施、37度5分以上の場合は入場できない。入場の際には名前や連絡先を記した用紙「入場者連絡先」の提出が必要となる。この用紙は試合当日に球場でも記入できるが混雑も予想されるため、新潟県高野連では「ホームページから用紙をダウンロードできるようにしておくので、あらかじめ記入して持参してきてほしい」と呼びかけている。
また、スタンド席ではマスクを着用し、間隔をあけての観戦を呼びかけている。応援については拍手での応援を基本とし、大声での声援は自粛するよう求めている。
なお、今大会から一般の入場料(大人)が600円となり、従来より100円値上げされる。値上げは1992年以来28年ぶり。新潟県高野連では「この間、3度の消費税アップもあり、大会運営にかかる経費が増えていた。北信越地区の高野連で今年度より値上げをすることを決定していたが、春が中止となり、夏も無観客だったため、今大会からの値上げとなった」と説明。高校生100円、中学生以下無料は変わらない。
◎秋季県大会の組み合わせ◎ ※新潟県高野連発表
【欠場=2校】
村松、有恒
【連合=8チーム(23校)】
農林万代(加茂農林・万代)
豊中(豊栄・中条)
加分阿白吉(加茂・分水・阿賀野・白根・吉田)
長農正栃(長岡農・正徳館・栃尾)
見附三商(見附・三条商)
十海塩松(十日町総合・海洋・塩沢商工・松代)
常総久(柏崎常盤・柏崎総合・久比岐)
高商白嶺(高田商・糸魚川白嶺)
(取材・撮影・文/岡田浩人)