中学硬式野球の「第27回日本リトルシニア全国選抜大会」は26日、大阪市などで全国32チームが参加して開幕する。信越連盟の代表として新潟県からは昨秋の信越2位・新潟シニアが出場する。26日の1回戦で青森山田(東北1位)と対戦する。2年ぶり9回目の選抜大会出場となる新潟シニアは、前回のベスト8以上の成績を目指し、冬場に鍛えてきた打撃で上位進出を狙う。
選抜大会で前回のベスト8以上の成績を目指す新潟シニア
新潟シニアは昨秋の新人戦県大会で優勝し、その後の信越連盟・順位決定戦で1勝1敗の2位となり、選抜大会への出場を決めた。ただ優勝した中野シニアに1対6で敗れた試合を含め、「打撃で振る力が課題だった」と南場将也監督(27)は振り返る。そのため、この冬は筋力アップのメニューとして重さ1キロのバットを使って振り込んだ。「打撃は一冬でパワーがついた。速い球に対応できるスイング力はついた」と指揮官は手応えを語る。
打撃ではトップバッターで主将の更科悠風(いふう・燕北中3年)がチャンスをつくることもできれば「下位が出塁して還すこともできる」(南場監督)という攻撃の中心となる。更科は「冬場で体重が4キロ増えて体が大きくなった。打撃練習で打球の飛距離が変わったと感じた」と自身でも冬のトレーニングの成果を感じている。「全員で繋げて、どこからでも得点ができれば」と意気込みを語る。
守りの要である捕手・高橋心春空(左)と主将で一番打者の更科悠風
投手は右の金子瑛季(あきとし・三条第四中3年)と左腕の川俣謙心(五泉中3年)の2本柱。そこに「三塁手の諸橋寧大(ねお・山潟中3年)が投手として投げられるようになってきた。2枚だけではイニング制限がある中で厳しかったので嬉しい誤算」(南場監督)と投手陣は底上げができた。
さらに守りの要である捕手の高橋心春空(こはく・山潟中3年)が成長。高橋は「(秋の)中野シニアとの試合が悔しかった。(ロッテの捕手だった)里崎智也さんの動画サイトを見て勉強をした」と捕手の動きを研究してきた。練習試合などで「投手をうまくリードできるようになってきた」と南場監督は目を細める。二番打者としても右打席から「逆方向に打てるようになった」と自信をつけている。
初戦で対戦する青森山田は東北1位で、南場監督は「バランスがよく、まとまりのあるチーム」と分析。ただ「ウチはウチの野球ができれば。野球はボールとの勝負。相手は関係なく目の前の試合を戦う。」と指揮官。更科主将は「(2年前の)先輩たちのベスト8を超えたい」と目標を語る。チームは一戦必勝で全国舞台に臨む。
◎新潟シニアの登録メンバー◎
※()は背番号、学年は4月以降の新学年
(1)更科 悠風(燕北中3年)
(2)若林 恭一(曽野木中3年)
(3)佐々木 海里(山潟中3年)
(4)諸橋 寧大(山潟中3年)
(5)川俣 謙心(五泉中3年)
(6)波夛野 優(山潟中3年)
(7)小林 隼翔(坂井輪中3年)
(8)若杉 凰雅(巻西中3年)
(9)小杉 倫太郎(巻東中2年)
(10)高橋 心春空(山潟中3年)
(11)斎藤 碧人(山潟中3年)
(12)小林 永笑(巻西中2年)
(13)渡邊 現広(聖籠中2年)
(14)鹿島 想人(新津第一中2年)
(15)金子 洸大(新潟第一中2年)
(16)江口 悠希(宮浦中2年)
(17)宮川 淳之介(燕北中2年)
(18)金子 瑛季(三条第四中3年)
(19)北 明日斗(山潟中2年)
(20)須藤 結仁(小新中2年)
(21)白井 陽多(燕北中2年)
(22)中山 彰梧(亀田西中2年)
(23)五十嵐 翔(新津第一中2年)
(24)高橋 亘史(豊浦中2年)
(25)窪田 優智(山ノ下中2年)
◎第27回日本リトルシニア全国選抜大会組み合わせ◎
※日本リトルシニア中学硬式野球協会のホームページより
(取材・撮影・文/岡田浩人)
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