第129回北信越高校野球・新潟県大会は20日、新潟市中央区のハードオフ・エコスタジアムで準々決勝2試合がおこなわれ、中越と新潟明訓が勝利。19日にベスト4進出を決めた三条、日本文理と合わせて、ベスト4が出そろった。準決勝は22日(日)におこなわれる。
◆準々決勝 第1試合 中越5-1佐渡◆
中越 100 000 130 5
佐渡 000 000 010 1
(投手)
中越 ①星(佳)-⑩高橋-⑪上村-①星(佳)
佐渡 ①濱田-⑩遠藤
中越は1回、1死1、3塁から暴投で1点を先制。その後、中越の星佳孝、佐渡の濱田泰誠の両先発投手が、走者を出しながらも得点を与えない投球が続いた。
中越の先発・星佳孝投手
佐渡の先発投手・濱田泰誠投手
7回表、中越は2死2塁のチャンスから9番粉川が左線適時二塁打を放ち、貴重な追加点。中越は8回にもスクイズと6番小野の適時2塁打などで3点を加え、佐渡を突き放した。佐渡は8回に5番建原の適時三塁打で1点を返したが、チャンスにあと1本が出なかった。
7回表、中越の粉川翔伍が左線適時二塁打を放ち、1点を追加
◇中越・本田仁哉監督の話◇
「(打線が中盤まで1得点)あんなにフライを打ち上げてしまうとは。緩急とインコースをうまく使われた。投手の星については、緊迫したり競った場面ほど落ち着いて自分の力を出して投げることができる投手。野手に1年生が多く、守備が崩れなければと思っていた。7回の粉川の1本が大きかった。新チームは試合をやればやるほど伸びる。次の準決勝は北信越大会の出場権が決まる試合になる。相手のレベルが上がるが頑張りたい」
◇中越・星佳孝投手の話◇
「初回に先制してくれたので、どんどん打たせていってリズム良く投げることができた。(なかなか追加点が入らなかったが)夏もこういう展開があり、我慢と思って投げることができた。準決勝は、より相手が強くなる。ピンチを作っても思い切りよく投げられればと思う」
◆佐渡・加藤芳宏監督の話◆
「序盤は1点で抑えることができ、濱田がよく投げてくれた。チャンスで三振が多かったのが痛かった。19人しかいないチームだが、今大会はそれぞれの『個』を出しながらやってこれたことは今後につながる。捕手の衣笠を中心に内野手がよく声を出している。
◆準々決勝 第2試合 新潟明訓10-0村上◆
村上 000 000 0
明訓 010 333× 10 (6回コールド)
(投手)
村上 ⑪大島-①斎藤
新潟明訓 ①村山
新潟明訓がエース村山賢人の投打にわたる活躍で快勝した。
明訓は2回、1死1、3塁のチャンスで8番村山が中犠飛で1点を先制。さらに4回にも村山の犠飛で1点を加えた後、暴投と2番佐藤の中前適時打で2点を追加した。5回には捕逸と村山の適時三塁打、内野ゴロ悪送球で計3点を加えた。
4回裏、新潟明訓・村山賢人選手の右犠飛で1点を追加。3打点の活躍を見せた。
今大会初先発の明訓・村山は自己最速となる141キロを計測した直球とコーナーを丁寧に突く投球で村上打線に被安打1と的を絞らせなかった。6回裏に2死満塁から水沢の適時二塁打で3点を加えた新潟明訓が6回コールド勝ちした。村上はバッテリーエラーから失点を重ねてしまった。
6回を投げ被安打1の安定した投球を見せた新潟明訓・村山賢人投手
◇新潟明訓・本間健治郎監督の話◇
「村山がよく投げてくれた。しっかり取れるアウトを取ることができた。おごることなく、打者を見て投げられるようになっている。持ち味である内と外の制球が感覚的につかめている。打撃も好きな選手で、その成果を野手も見習わなければならない。(ベスト4進出で)ここまで何かが足りないとか準備ができていないとか、そういうことはなく、今ある力を全部出して最後に勝ちで終わることができればと思う」
◇新潟明訓・村山賢人投手の話◇
「いいプレーができた。投げても打ってもいい結果を出せて嬉しい。今大会初先発でいつも以上に気合が入った。ただ四球を1つ出したので、より制球力に磨きをかけたい。夏の大会が終わってから走り込みを中心にやってきて、ボールに力が乗っている。(準決勝は)次を勝たないと北信越大会に近づかないので、集中していきたい」
◆村上・平澤周太郎監督の話◆
「力不足、一から出直し。村山投手にはうまく打たされた、
◆22日の準決勝 ハードオフ・エコスタジアム◆
試合前 平成25年度 優秀選手表彰
①三条(10:00)日本文理
②中越(12:30)新潟明訓
(取材・文/岡田浩人)