中学軟式野球の全国大会「第13回全日本少年春季軟式野球大会」が21日、全国54チーム(1チーム出場辞退)が参加して静岡県で開幕。新潟県代表として昨秋の県新人大会(オンヨネカップ)で優勝した燕市立吉田中学校が出場し、22日の1回戦で千葉県代表の東海大付属浦安中学校と対戦する。
燕吉田中は3年ぶりの出場で、前回は2勝を挙げてベスト16に進出した。選手たちは「先輩たちを越えることが目標」と上位進出を誓っている。
3年ぶりとなる春の全国大会出場を果たした燕吉田中
燕吉田中は去年11月に行われた県新人大会(オンヨネカップ)で優勝し、3年ぶりとなる春の全国切符を手にした。新3年生21人、新2年生10人の計31人の部員が在籍する。
村岡満幸監督はチームの特徴を「投手陣の踏ん張りで勝ち上がったチーム」と話す。昨秋の新人大会ではエースの佐藤海来(3年)と小網太陽(3年)の2本柱の右腕を中心に継投で勝ち上がった。特に佐藤は先発と試合終盤での抑えを任され、変化球を制球よく投げ込む。小網は直球に力がある。村岡監督は、刈谷田中時代の今井啓介氏(元広島投手)や今町中時代の髙井俊氏(元巨人育成投手)を指導した経験を持つが、佐藤や小網を中心とした投手陣を「総合力がある」と評する。
燕吉田中のエース①佐藤海来(3年)は制球の良さが特長(去年11月撮影)
燕吉田中⑦小網太陽(3年)は力のある直球が持ち味(去年11月撮影)
攻撃では四番打者の田邉永士主将(3年)を中心に勝負強い打撃が持ち味。去年秋の新人大会ではチーム全体でソツのない走塁が目を引いた。ただ、1月16日から3月9日まで新型コロナウイルスの「まん延防止等重点措置」などの影響で部活動が休止となり、3月10日にチーム練習を再開したばかり。
村岡監督は「個々で自宅などでの素振りやランニング、体づくりの自主練習を重ねてきたが、チームによる練習自体が不足している」と話す。ただ、そうした事態も前向きにとらえ、「走塁練習を含め大会までに実戦形式の練習を重ねて1つでも2つでも思い出したい。失敗を恐れずトライすることを大切にしてきたチームなので、いい雰囲気で試合に臨みたい」と選手たちを鼓舞する。
主将で四番打者の田邉永士(3年)は勝負強い打撃が持ち味(去年11月撮影)
田邉主将は「総合力、チーム力で戦うチームなので、ひとつひとつ丁寧に自分たちの野球をやり、一戦一戦勝ち上がりたい」と意気込み、「先輩たちのベスト16を越えたい」と目標を話す。
燕吉田中は22日の1回戦で千葉・東海大付属浦安中と対戦する。
<燕吉田中・ベンチ入りメンバー> ※学年は4月からの新学年
⑩田邉永士(3年)①佐藤海来(3年)②斎藤陽輝(3年)③鈴木毘沙人(3年)④永井功誠(3年)⑤田中太智(3年)⑥小林良誓(3年)⑦小網太陽(3年)⑧川﨑健翔(3年)⑨松縄亘希(3年)⑪青木義継(3年)⑫池芳朗(3年)⑬八木蒼太(3年)⑭本間朝陽(3年)⑮渡邉祥伍(3年)⑯河合陽(3年)⑰山﨑陽希(3年)⑱河合凌琉(3年)⑲松縄漣(3年)⑳杣木瑛太(2年)
◎第13回全日本少年春季軟式野球大会の組み合わせ◎
※全日本軟式野球連盟のHPより
燕吉田中は22日(火)11時から、東海大付属浦安中と対戦
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(取材・撮影・文/岡田浩人)
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