中学硬式野球のヤングリーグ(全日本少年硬式野球連盟)の全国大会「第30回ヤングリーグ春季大会」が26日、岡山県で開幕する。全国32チームが参加する中、新潟県から北日本支部の代表として新潟ヤングが4年ぶり4回目の出場を果たした。初戦で大阪代表のKIXとオール住之江の連合チームと対戦する。夏は全国ベスト8が最高成績の新潟ヤングだが春は未勝利で、春の全国大会での初勝利を誓っている。
新潟ヤングのメンバー まずは春の全国初勝利を目指す
新潟ヤングは昨秋の北日本支部・代表決定戦で福島・南東北ヤングに8対1で勝ち、4年ぶりの春の全国切符をつかんだ。2020年秋から指揮を執る植木昌由監督は「攻撃力日本一を目指そう」と呼びかけ、選手たちの打力を鍛えてきた。この冬はネットへの打ち込みやマシン打撃で「かなり振り込んできた」と話し、「目標は夏の選手権でベスト4以上に入り、チームの歴史を塗り替えること」と見据える。
攻撃では一番打者の小嶋諒が俊足で長打力がある。二番の渡辺陣は小技のうまい遊撃のスペシャリスト。ミート力の高い三番・青木陵太、力のある四番・藤田翔太郎の中軸で得点を稼ぐ。また「五番から八番でも得点ができるよう」(植木監督)とチャンスに強い高橋祐都を八番に置き、上位でも下位でも得点ができる打線を作ってきた。
左から一番打者の小嶋諒、主将の水澤海志、二番打者の渡辺陣
投手陣の中心は青木陵太で力のある真っすぐで押すタイプ。左腕の高橋祐都は変化球の制球が良く、右横手投げの丸山飛馬も控え、タイプの違う投手が並ぶ。これまで投手はイニング数による投球制限があったが、今大会から球数によって制限が入る(1日80球以内、3日で120球以内)。そのために植木監督は「試合を作ることができる投手の枚数を多く作ってきた」と話す。守備では遊撃手の渡辺陣、二塁手の鈴木捷矢の二遊間がしっかりしている。
1月にまん延防止等重点措置が発令された後は土日を中心に時間を区切って自主練習を行ってきた。3月に入った後、ようやく練習試合を行い実戦感覚を磨いてきた。捕手の水澤海志主将(木戸中3年)は「コロナや雪の影響もあったが、今自分たちができる最善を尽くしたい。できるだけ楽しんで、まずは1勝。全国の舞台を自分の目で確認したい」と試合を心待ちにしている。
<新潟ヤング・ベンチ入りメンバー> ※学年は4月からの新学年
(数字)は背番号ではありません
(1)水澤海志(木戸中3年)(2)青木陵太(木崎中3年)(3)熊倉慶(早通中3年)(4)小嶋諒(新津第二中3年)(5)鈴木捷矢(濁川中3年)(6)高橋祐都(山潟中3年)(7)藤田翔太郎(葵中3年)(8)松永巧(横越中3年)(9)丸山飛馬(燕中3年)(10)渡辺陣(大江山中3年)(11)安達奏(新津第一中2年)(12)中里真暉(宮浦中2年)(13)松田琉詩(曽野木中2年)(14)安達隆之介(吉田中1年)(15)飯田道成(早通中1年)(16)小嶋哲平(新津第二中1年)(17)斎藤甲(大形中1年)(18)佐藤叶汰(木崎中1年)(19)佐藤結斗(木戸中1年)(20)高橋亮太朗(坂井輪中1年)(21)時田晴大(早通中1年)(22)渡辺広太(木戸中1年)
◎第30回ヤングリーグ春季大会の組み合わせ◎
※全日本少年硬式野球連盟のHPより
(取材・撮影・文/岡田浩人)
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