第104回全国高校野球選手権大会の1回戦で対戦する日本文理の鈴木崇監督(41)と長崎・海星の加藤慶二監督(48)が5日夜、報道各社のオンライン取材にそれぞれ応じた。8日(月)の第1試合に迫った初戦の展望や相手校の印象、マークする選手などを語った。
日本文理の鈴木監督は「序盤、中盤で1点でもリードする展開に。田中の粘りの投球の中で打撃陣が援護したい」と意気込みを語った。
オンライン取材に応じる日本文理・鈴木崇監督
Q相手の印象は。
日本文理・鈴木監督(以下鈴木)「20年前も対戦があった学校で縁がある。印象としては3年前の甲子園で練習会場が一緒になり、アップの姿勢やメニューの豊富さ、体づくりに重点を置いている印象がある。この夏の準決勝と決勝を見たが、投手を中心に堅守が目立つ」
海星・加藤監督(以下加藤)「20年前もそうだが、個々の能力が非常に高いという印象がある」
Q警戒する選手は。
鈴木「投手は去年から宮原投手、向井投手が中心で、打線は(準決勝、決勝では)一、二番打者の四死球が多く、中軸の丸本、森、西村の各選手が総打点の半分以上を稼いでいる、理想的な形を作っている」
加藤「もちろん田中投手。一番マークしている。田中投手に気持ちよく投げさせないこと」
海星の加藤慶二監督(代表撮影)
Q理想的な試合展開は。カギになる選手は。
鈴木「先制点が重要。甲子園という勢いづく場所なので、自分たちのいい所が序盤から出るのが一番。(カギは)やはり田中。立ち上がりを含め、相手打線も警戒する打者が並ぶ前半の1、2回をどう乗り切るか。宮原投手、向井投手のどちらが先発するかわからないのでどちらも想定して練習しているが、序盤をどのように粘って攻略できるか」
加藤「本来は田中投手を攻略できればと思っているが、それは現実的に厳しいと認識している。長崎大会同様に2点以内に抑えて、なんとか3点以上取るというロースコアのゲームを理想としている。(カギは)守り勝つために(投手の)向井、宮原の2人。どちらが先に投げるとしても、後に投げるとしても、2人が日本文理の打線をどれだけ抑え込むことができるか。(打者では)四番の森だと思う」
Q初戦への意気込みを。
鈴木「体調万全に、思い切ったプレーができるよう準備したい。選手は非常に充実している。(第1試合だが)寮生も多い中、朝練もしていたのでその延長にあるととらえている。(何点ゲームになると考えるか)イメージとしては5点まではいかない。序盤、中盤で1点でもリードする展開に。田中の粘りの投球の中で打撃陣が援護したい。新潟県代表として長崎県勢に勝利したい」
加藤「2点以内に抑える。とにかく失点を最大限防ぎたい」
(取材・撮影・文/岡田浩人)
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