「第104回全国高校野球選手権大会」に新潟代表として3大会連続12回目の出場を果たした日本文理高校のベンチ入りメンバー18人を2回に分けて紹介する。
※名前(読み方)・学年・守備位置・出身中学(硬式出身チーム)・身長体重・投打
⑩村越仁士克(むらこし・にしか)・3年・投手
燕吉田中・177センチ・81キロ・右投げ右打ち
新潟大会では3試合に登板し、自責点0と安定していた。直球は130キロ前後だが、変化球を低めに集めるコントロールが身上で打たせて取る。昨夏の甲子園でも登板を経験している。「田中は注目を集めている選手。でも練習では負けないように切磋琢磨してきた。いつでも投げる準備をしている」とその時に備えている。
⑪倉石健亮(くらいし・けんすけ)・1年・投手
長岡南中・171センチ・65キロ・右投げ右打ち
1年生で唯一ベンチ入りした投手。中学は田中の2学年後輩で、同じ日本文理の門を叩いた。新潟大会では3回戦で3回を投げ、無失点に抑えた。直球の最速は既に137キロをマーク。何よりマウンド上での落ち着きや、ストライクをどんどん投げ込む度胸のある投球が最大の持ち味である。
⑫髙地隼都(たかち・はやと)・2年・捕手
村松桜中(新津五泉村松シニア)・170センチ・77キロ・右投げ右打ち
2年生の控え捕手。新潟大会では出場機会がなかったが、思い切りのいい打撃が持ち味。ブルペンでは投手の調子を見極める役割を果たす。中学時代までは投手で、強肩の持ち主でもある。将来の夢は「トップレベルの野球がしたい」と「メジャーリーガー」と語っている。
⑬才須海心(さいす・かいしん)・3年・一塁手・捕手・三塁手・外野手
両川中(新潟江南シニア)・174センチ・75キロ・右投げ右打ち
新潟大会では一塁手として4試合に出場し、打率・429、1本塁打の成績を残した。守備でも内外野を守ることができるユーティリティー。自身の長所について「守備で投手に声を掛け、『バックに自分たちがついている』と盛り上げること」と話す。甲子園では「大振りをせず逆方向にコンパクトな打撃を」と誓っている。
⑭森勇太(もり・ゆうた)・3年・内野手・外野手
黒埼中・174センチ・68キロ・右投げ左打ち
遊撃手や三塁手の控え。俊足の持ち主で外野も守ることができる。新潟大会では1試合に出場。元気溢れるプレーでチームメイトを盛り上げる。「やりきる」が好きな言葉で、悔いを残さないプレーをモットーとする。将来の夢は「人を助けたい」と「救急救命士」を目指している。
⑮佐野哲太(さの・てつた)・3年・投手・内野手
見附南中・180センチ・78キロ・右投げ右打ち
三塁手や遊撃手、二塁手の控えで、今夏の新潟大会では投手としても1回を投げて無失点に抑えた。「日本文理が新潟県で一番甲子園に近い高校だと思った」と進学。昨夏も甲子園メンバーに選ばれている。昨秋以降、打撃で結果を残せなかったが、最後の夏の大舞台で活躍を誓っている。
⑯海藤亮平(かいどう・りょうへい)・3年・内野手
燕吉田中・174センチ・78キロ・右投げ右打ち
内野手の控えで、右の代打の切り札。新潟大会の準々決勝では代打で途中出場し、左中間に適時二塁打を放つ活躍を見せ、「3年生の自分がムードをひっくり返そうと思った」と責任感を口にした。竹野、村越と保育園の頃からの仲良しでずっと一緒にプレーしてきた。「いつでも準備をしている」とその時に備えている。
⑰内山拓(うちやま・ひろ)・3年・投手・外野手
小須戸中・171センチ・70キロ・右投げ右打ち
50メートルを6秒1で走るチーム一の俊足。夏の新潟大会では外野の守備固めとして4試合に出場し、決勝の延長ではファインプレーでチームを盛り立てた。一塁コーチャーとして選手を鼓舞し、常にフィールドを見渡している。将来の夢は「理学療法士」で、スポーツ選手をサポートすることを目指している。
⑱郷戸真旺(ごうど・まお)・3年・捕手
妙高高原中・169センチ・72キロ・右投げ右打ち
チームのまとめ役として鈴木監督と選手の間を繋ぐ。2年春にマネージャー役となり、チームメイトのサポートに徹してきた。試合では三塁コーチャーを務める。昨年亡くなった祖父に甲子園出場を誓い、「約束を果たせてよかった」と笑顔を見せる。「チーム力を全国に発揮したい」とこの1年の成長を甲子園で見せる。
(取材・撮影・文/岡田浩人 撮影/武山智史 撮影/岡絃哉)
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