1月1日、元日の午後。柏崎市の室内練習場に今年最初の球音が響き渡った。日本文理の1、2年生9人が「合同自主トレ」で新年をスタートさせた。参加したのは2年生の池田貴将主将、飯塚悟史投手、鎌倉航選手ら主力を含む中越や上越地区に実家のある部員たちで、同校の海津勇太コーチが見守る中、守備練習やティー打撃などで約4時間、汗を流した。
元日を「自主トレ」でスタートさせた日本文理の選手たち
日本文理は昨秋の北信越大会で優勝し、春の選抜甲子園出場が確実視されている。チームの練習始めは6日だが、柏崎市の近隣に住む部員たちが自主的に集まった。
ノックを受ける鎌倉航選手(右から3人目)
ティー打撃で汗を流す渡辺龍平選手
池田貴将主将は「1月1日から練習をやっているチームも選手も、そうはいない。自分たちはこの日から練習をしているんだ、というのが自信につながる」と元日に自主練習をおこなう意義を話した。エースの飯塚悟史投手は「年の初めを野球でスタートして、野球の神様に『今年もお願いします』という思いを表そうという気持ち」と充実の表情で話した。捕手の鎌倉航選手は「元日から練習に参加させてもらって親に感謝の気持ちでいっぱい。野球で勝つことで恩返ししたい」と意気込んだ。2年生の渡辺龍平選手は「昨夏甲子園ではレギュラーだったが秋は控えにまわり悔しかった。レギュラー奪回の年にしたい」と新年への決意を誓った。
選抜甲子園の出場校は1月24日に発表される。選抜大会は3月21日に開幕する。
(取材・撮影・文/岡田浩人)