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【高校野球】元ヤクルト・本間忠氏が母校・日本文理で初指導

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元東京ヤクルトスワローズの投手で日本文理高出身の本間忠さん(36)が21日、母校の日本文理高で後輩の高校生を相手に初めて指導をおこなった。本間さんは1月に日本学生野球協会が定めた新しい制度のもとで学生指導の資格を回復させた元プロ野球選手。新潟県内で新制度のもと資格を回復した元プロ選手が高校生を指導するのは初めて。

これまでは学生野球憲章のもと、高校生がプロ野球経験者から直接指導を受けることは禁止され、「高校教諭2年勤続者に対する特別措置」でしか指導者としてののアマチュア復帰ができなかった。昨年、教諭歴の制限が撤廃され、座学による研修を受ければ学生野球資格を認められることが決定し、本間さんは研修を受け、先月資格回復が認定された。日本文理は3月21日に開幕する選抜大会に出場が決まっていて、元プロという強力な“助っ人指導者”が目標の全国制覇を後押しする形だ。
日本文理の投手陣を指導する本間忠さん(右から2人目)

この日、放課後に日本文理高を訪れた本間さんは大井道夫監督に挨拶。さっそく室内練習場で投手陣の投球練習を視察した。同校2年でエースの飯塚悟史投手のキャッチボールを見た本間さんは「左足のステップが真っ直ぐになるようキャッチボールの時から気を付けて」などアドバイス。指導を受けた飯塚投手は「自分のフォームのチェックポイントが見つかった。やはり上のレベルでやっていた人だけに見るポイントが違うと感じた」と指導を受けた感想を話した。

本間忠さん(左)の指導を受ける日本文理・飯塚悟史投手

本間さんは1999年のドラフト会議でヤクルトから6位指名されて入団。2006年までの7年間で主に中継ぎとして62試合に登板し、5勝3敗1ホールドの成績を残した。引退後はBCリーグの新潟アルビレックスBCの投手コーチを3年間務めた。現在は新潟市に設立した野球教室「シンプル・ベースボール・アカデミー」で小中学生を中心に技術指導などをおこなっている。

指導後、本間さんは「飯塚投手は体も大きく、手足が長い。田中将大投手のようにゆっくりと大きくテイクバックをするよう意識してほしいと思い助言した。選抜まで具体的な投球術を教えることで試合時の球数を減らせるようになれば。恩師である大井監督のお役に立てれば嬉しい」と初めての高校生指導の感想を話した。また「新潟県の野球界への恩返しのため、他の学校からも要望があれば指導に行きたい」と意欲を見せた。

(取材・撮影・文/岡田浩人)


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